乾癬治療としてのCBD

この乾癬という病気を治療するために、これまで数々の治療法が試されてきましたが、その中で今期待が高まっているのが、CBDオイルの使用です。CBDオイルは乾癬の症状を徐々に和らげ、悩ましい不快感を取り除いてくれる事がわかっています。 CBDオイルが乾癬の治療に適している理由 CBDオイルを肌に塗ると、皮膚の表面に保護膜が作られます。そしてその中でCBDの成分が患部に浸透し、治療効果を発揮します。CBDオイル内の多様なカンナビノイド(CBDを含む)は、肌の問題を改善し、健康に保つ力を持っています。これらの成分は、乾癬の症状に直接的な関わりのあるエンドカンナビノイドシステムに作用します。エンドカンナビノイドシステムとCBDが相互作用すると、カンナビノイドは表皮、真皮、そして皮下組織と、皮膚を構成する3層全てに影響を与えていきます。 乾癬に対しては、皮膚細胞の生成を遅らせ、皮膚の代謝が正常に戻っていきます。このような反応はCBD特有のものであり、その他の天然成分を使用しても同じようなことは起こりません。 こういった理由で、CBDオイルが乾癬に対する最善の治療方法だとする声が広がっています。 CBDを肌に使用するメリット CBDオイルを皮膚に使用するメリットは、非常に多くあります。乾癬はもちろんのこと、にきび、湿疹、発疹、その他多くの慢性的な健康問題を改善することができます。また、関節の痛み、炎症、不安などを軽減するため、こうした問題を抱える人にも愛用されています。このように、CBDは万能薬といっても過言ではないほど多岐にわたる症状改善の力を持っており、様々な病気の治療法の一つとしてCBDの名前を見る事が多いのはこのためです。 そして現在多くの国でCBDオイルを合法化する動きがあり、これは、慢性疾患に対する多くの医療効果がある事が明らかになったからです。どの国がCBDに対して寛容で、どのタイプの製品の使用が認められているのかを知りたい方は、本サイトのCBD法律ガイドをご覧ください。アメリカにお住まいの方には、州別の法律ガイドをご用意していますので、こちらもご一読ください。乾癬などの肌トラブルに悩む人にとって、CBDオイルが最善の選択肢だという事は、前述したとおり、CBDオイルの完全な合法化を検討している国がこれだけ多いことを見てもうなずけます。 CBDを肌に使用した際の副作用 CBDオイルには、その他の医療薬同様に注意しなければならない副作用があります。考えられる副作用は以下の通りです。 眠気 低血圧 ドライマウス こうした副作用はほとんどの場合、初めて摂取した後に起こると言われていますが、重い場合は別の疾患につながる可能性もあるため、身体が弱い方は、CBDオイルを使用する前に医師に相談する事をお勧めします。中には、すでに患っている疾患の症状の悪化を避けるために、CBDオイルを避ける必要があるというケースもありますので、慎重な摂取を心がけてください。 関連記事 : CBDの副作用 : 総合ガイド その効果は目視でも確認できるほど顕著に現れます。一定期間使用を続ければ、乾癬の症状が軽減されて肌の状態が改善されていっていることが確認できるでしょう。しかしながら、乾癬は再発しやすいと言われているので、完全に治療するためにはある程度長期的なCBDオイルの使用が必要になります。また、効き目には個人差があるため、完全に治療が完了するまで数ヶ月使用し続ける必要がある場合もあります。 乾癬治療にCBDを使用した成功例 マークさん: 「CBDオイルの使用を始めた時点では、あまり高い期待は持っていませんでした。というのも、友人から副作用の話を聞かされていましたし、使用するかどうかかなり悩んでいたんです。でもいざCBDオイルを使い始めてみると、聞いていた話とかなり違う事がわかりました。まず、肌の状態が徐々に良くなっていって、心が軽くなっていきました。乾癬の症状がある肌の所々で、みるみる状態が改善されていくのがわかったんです。これは、今まで試した中で間違いなく一番効果があった治療法でした。なので、これからもCBDオイルを使い続けたいと思ってます。」 乾癬とカンナビノイド(CBD)についての研究 乾癬を患った皮膚では、ほとんどの皮膚細胞が表皮角化細胞の増殖を起こします。CBDオイルの成分が体内の皮膚細胞に入ると、この表皮角質細胞の増殖プロセスが低下する事が研究で明らかになっています。そしてその結果、皮膚細胞の代謝が安定し、乾癬の症状が軽減されるのです。1 また、湿疹、にきび、肌荒れなどの他のすべての皮膚疾患がCBDオイルによって改善される事が期待できます。同時に、皮膚とは関係のない他の多くの症状にも高い治療効果を持っているため、CBDが私たちの身体にもたらしてくれるメリットは数をあげればキリがありません。こういった理由から、CBDオイルは乾癬にたいして高い医療効果を持つ安全な治療法であると同時に、その他の様々な疾患の治療法としてより積極的に検討されていくべきでしょう。 参考文献  J. D. Wilkinson and E. M. Williamson, „Cannabinoids Inhibit Human Kerationocyte Proliferation through a Non-CB1/CB2 Mechanism and Have a Potential Therapeutic Value in the Treatment of Psoriasis“, Journal […]

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CBDと自閉スペクトラム症(ASD)

世界保健機関(WHO)によれば、160人に1人の子供が自閉症スペクトラム症(ASD)をもっていると言われており、その有病率は年々上がっているため、今後一層ASDへの認知と理解が保護者の間で必要になってきています。その一方で、臨床研究においてASDの確固とした治療法は未だ見つかっていません。そうした中で、現在自閉スペクトラム症に高い医療効果があると注目されているのが、CBDです。 自閉スペクトラム症の子供にCBDを使用する際には、保護者がCBDとASDに関する知識を持つ事がとても大事です。現在、CBDがASDへの最善の治療法であることを明確に示したデータはありませんが、CBDがASD治療に有効であることを裏付ける事例証拠が多数存在します。1 Journal of Autism and Developmental Disorders誌に掲載された研究では、一部のカンナビノイド受容体がASDを制御する事と関連があると報告されています。2 また、ASDは不安、睡眠障害、恐怖症、強迫性障害(OCD)など、多くの合併症を伴うことがあります。このように、ASD患者が抱える症状は多岐に渡りますが、驚くべき事にCBDはこれらの症状のほとんどを緩和する効果があるとされています。ASDの症状の中でもよく知られているコミュニケーション障害は、自傷行為、怒り、不安、その他の反復的な自己静 穏化などの行動を起こすため、最も苦しいと言われている症状の一つですが、CBDの鎮静作用がこの症状の改善に、効果的に働いてくれます。 CBDが自閉スペクトラム症(ASD)に働くメカニズム CBDがASDの治療に役立つと言われている理由の一つとして、ASDの発症原因や脳の発達にはエンドカンナビノイドシステムが大きく関係している事が挙げられます。3 胎児の頃の環境要因で起こったゲノム変異は、エンドカンナビノイドシステム(ECS)の機能を阻害し、その結果、多くのASD関連の症状が引き起こされます。そのプロセスはまだはっきりと解明されてはいませんが、エンドカンナビノイドシステム受容体の不足が、ASDで起こる不安の原因であると研究者達は考えています。そのため、CBDはASD患者の不安を和らげるのに有効であると言えるでしょう。4 ASD治療にCBDを使用するメリット CBDには鎮静作用があるため、自閉スペクトラム症(ASD)が原因で起こる特定の行動を正常化する働きがあります。実際に、不均衡になった脳内抑制性神経細胞のレベルを引き上げることで脳の抑制機能を向上させる事がわかっています。このことから、CBDは脳内のバランスを保ち、発作を軽減し、社会的行動を正常化する働きのある、極めて医療効果の高い成分だという事が言えるでしょう。 CBDをASDの治療に使用した場合、どんな副作用がある? CBDは、世界保健機関(WHO)で人体に害のない安全な成分であると公表されています。5 ところが、効き目は個人差があるため、まれに副作用が出るケースがあります。CBDを使用する際には、副作用について正しい知識を身につける事が必要です。 詳しくはこちらのガイドをご覧ください。 エンドカンナビノイドシステムとASD エンドカンナビノイドシステム(ECS)は、CBDとASDを結ぶ根幹となる機構です。ASDの症状の多くは、体内のエンドカンナビノイドシステム(ECS)の機能に異常を来す事で起こります。ECSは体内で以下のような、さまざまな調節機能を果たしています。 気分の変化 喜びと快感 記憶のコントロール 痛み 運動機能のコントロール ECSが機能するために欠かせないエンドカンナビノイド受容体は、体内の大部分に存在しているため、体全体にこうした調節機能をもたらす事が可能で、ASDに効果的に働く鎮静作用も、CBDがエンドカンナビノイドシステムの調節機能を促進させることによるものです。 ASDのための、適切なCBD摂取量 これまでの事例報告やCBDの専門家によれば、CBDで過剰摂取が起こる可能性は極めて低いようです。それほど副作用が少なく安全な成分という事が、いくつかの研究で明らかになっています。しかしながら、効き目には個人差がありますので、まずは低用量から始めて、時間をかけて徐々に摂取量を増やしていくことをおすすめします。これは、どの量のCBDが自分に合っているかを効率的かつ正しく知るための最善の方法です。また、自分に最適な摂取量の目安を知るために、自分がどのような症状をどの程度持っているのかを理解する事も重要です。 摂取量については「CBDの投与量」で詳しく紹介していますが、基本的にはライノフ氏とバーンバウム氏によるによるステップアップ法に則っています。彼らの著書『CBD: A patient’s guide to Medical Cannabis』によると、マイクロドースと呼ばれる低用量から始める方法を取る事で、ASDの症状に効く最適な摂取量がわかるとされています。 CBDがASDにもたらす影響を調べた研究と結果 研究では、CBDに関する様々なデータが集められ、CBDの使用がASDの効果的な治療法であることを肯定する結果が示されています。 『USA Today』に掲載された記事では、CBDとASDに関する事例証拠として最も有力なデータとして、数年前にイスラエルで行われた子供のてんかんに関する臨床研究が紹介されました。6 この中で注目されたのは、ASDの子供の約30%がてんかんの特徴を持っているということでした。また、全体の70%が、CBDを使用することでASDの症状による不安感が軽減されていることが確認されました。 これらの研究を踏まえると、CBDがASDに苦しむ人々の救済として今後活用されていく事が大いに期待できます。 参考文献 Chakrabarti, B., Persico, A., Battista, N. and Maccarrone, M. (2015). Endocannabinoid Signaling […]

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ADDとADHDのためのCBD

ADD & ADHDの概要 ADDとADHDは、不注意、落ち着きのなさ、忘れっぽさ、多動性などの症状を特徴とする症候群を指す言葉として使われています。ADD(Attention Deficit Disorder – 注意欠陥・多動性障害)は、不注意、記憶力の低下、注意力散漫などの症状があります。ADHD(Attention Deficit Hyperactive Disorder)とは、多動性、衝動性、過度の落ち着きのなさを意味します。 現在、医師は、注意欠陥を伴う症状の総称としてADHDを使用しており、さらにADHDを3つのサブタイプに細分化しています。不注意型、多動型、複合型の3つのサブタイプがあります。ADDはADHDの中でも不注意型に分類され、患者は多動性を示すことはありません。 子供も大人もADDやADHDの症状が出ることがあります。ADDの人は穏やかな方が多いですが、ADHDの人は過剰に活動的で破壊的な行動をする傾向があります。ADDやADHDは、脳の働きの化学的・構造的な違いによって引き起こされます。 なぜCBDはADD/ADHDの治療に適しているのでしょうか? ADDもADHDもドーパミンの量が少ないのが特徴です。ドーパミンは、記憶、注意レベル、気分など、脳の認知能力をコントロールする神経伝達物質です。この化学物質の濃度が低いと、注意欠陥障害の症状が現れます。 カンナビノイドは、脳内の化学的な神経伝達物質であるドーパミンの伝達を改善し、認知機能の向上に役立つことがわかっています。1 CBDは、ADHD患者の脳内アデノシン受容体を活発にすることで集中力を高め、不安感を軽減します。ADHD患者が示す注意散漫や多動性を最小限に抑える働きがあります。2 CBDは脳の認知プロセスを改善する特性があるため、注意欠陥障害以外の症状の治療にも役立ちます。神経系の問題の中でも、不安や痛み、抑うつなどを和らげる効果があります。 CBDをADD/ADHDに使用することのメリット ADD/ADHDの管理には、通常、リタリンやアデロールなどの薬が使用されますしかし、これらの薬には様々な副作用があり、その中には重篤なものもあり、患者さんの生活に影響を与えることがあります。CBDは、ADHDの症状を和らげるために使用しても、副作用はほとんどありません。CBDは、注意欠陥の症状に使われる従来の薬と比べて、より安全性が高いと考えられます3 CBDオイルはカンナビスから抽出されたものですが、カンナビスの特徴である向精神作用や特性はありません。抽出の過程でTHCは取り除かれます。THCは、カンナビスの向精神性の原因となる化学物質です。CBDオイルはTHCフリーなので、CBDを摂取しても「ハイ」な気分にはなりません。 CBDがADD/ADHDの管理にもたらす効果は、症状を和らげるだけではありません。CBDには、抗酸化作用、抗炎症作用、抗不安作用があります。 ADD/ADHDの治療にCBDを使用した場合に考えられる副作用について CBDは一般的には非常に安全な成分だとされていますが、いくつかの副作用が見られる場合もあります。現在報告されている副作用は、吐き気、下痢、眠気、食欲の変化、ドライマウスなどです。しかし、その症状はまれであり、ADD/ADHDの治療に用いられる従来の薬による症状ほど重くはありません。 CBDの投与量とADD/ADHDのためのCBDの摂取方法 ADHDの特性によって、必要なCBDオイルの量は異なります。 アメリカの資料によると、ADHDの子供には500mgのCBDオイルを1日3回、5滴から10滴摂取することを推奨しています。この投与量は後から徐々に増やしていき、症状が落ち着くまで使用することができます。予防措置として、子供がCBDを使用することはお勧めできません。CBD製品は子供の手の届かないところに保管してください。 「CBD:A patient’s guide to Medical Cannabis」(Leinow & Birnbaum著)に記載されているステップアップ方式での使用をお勧めします。4 この本によると、ADD/ADHD患者は、CBDのマイクロドーズから始めることをお勧めしています。低用量摂取(マイクロドーズ)の詳細やCBDの正しい飲み方については、CBDの投与量に関する記事をご覧ください。 ADD/ADHDの治療にCBDを使用することについて、研究ではどのように言われていますか? ADHDに対するCBDの有効性を調査したある研究では、CBDオイルを使用した患者さんは、多動性の減少、睡眠パターンの改善、集中力の向上を示しました。この研究は、2014年にドイツで行われ、30人の参加者を対象に、Eva Milz博士がFranjo Grotenhermen博士の支援を受けて実施しました。この30名の患者さんは全員、ADD/ADHDの薬や従来の薬物療法に反応しないことがわかりました。しかし、CBDには反応してという結果が出ています。5 2013年に行われた別の研究では、セルフメディケーションを行っている患者さんにCBDオイルを紹介しました。しばらくすると、患者さんが悩んでいた注意欠陥障害に特有の衝動性や多動性が緩和されたと報告されました。研究者たちは、CBDを使用して症状を管理することの利点を確認し、後に患者に処方しました。 他にも、ロンドンのキングスカレッジで行われた試験では、厳選された患者を対象に、ADD/ADHDに対するCBDの効果を無作為に検証しました。患者さんからは、多動性が減少し、集中力が高まるなど、認知能力の向上が報告されました。 参考文献 Häußermann, Klaus, and Ute Wagner. „Cannabidiol: the rising star among the cannabinoids?.“ Pharmakon 5.2 […]

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喘息のためのCBD:CBDは喘息に効く?

WHOが行った調査で、世界中で約2億3500万もの人が喘息に苦しんでいるという統計が発表されました。1 喘息は、子供がかかる病気の中で最もかかりやすい慢性疾患の一つと言われています。喘息にかかる人の割合は、年々増加の一途をたどっています。喘息は重病には分類されませんが、その有症率からすると世界中を支配してしまっても不思議ではありません。本記事では、喘息とは何か、また、喘息の一般的な治療法にはどんなものがあるかを紹介していきたいと思います。 喘息とは? 喘息は、気道が炎症を起こして狭くなってしまい、2 それによって呼吸が大変困難になってしまう慢性疾患です。この収縮は、肺に酸素を送り込むための気道で起こるため、非常に苦しい症状と言われています。 喘息を取り巻く状況は、年々悪化しています。これは、毎年200万人もの喘息患者が病院を訪れていることからも明らかです。 CBDは喘息に効くの? CBDは強力な抗炎症作用を持っています。CBDが喘息の症状緩和に効くとされる一番の理由はこの抗炎症作用にあり、CBDを摂取することによって体内で悪化した炎症をうまく管理できるようになるのです。 また、CBDを毎日習慣的に使用することで、喘息そのものをコントロールし、発作の際の筋肉の痙攣や痛みを軽減することができます。 筋痙攣の緩和 CBDには、筋痙攣(筋肉のつり)を緩和する作用があります。喘息の発作として起こる気管支けいれんは、肺の筋肉が突然収縮する事を言います。この収縮により急激に呼吸困難に陥りますが、この現象に対する体の反応は軽いものものから極めて重度のものまで、実に様々です。この気管支けいれんは、喘息を診断する上での基準となっています。CBDが効果を発揮するのは、この気管支けいれんが起こった時です。CBDは、筋肉のけいれんを抑えたり、完全に止めるのに極めて効果的であることが、数々の研究によって明らかになっています。 喘息の治療にCBDを使用するメリットの一つとして、副作用が極めて少なく安全に摂取できるという利点があります。喘息治療にCBDを使用した人の多くは、副作用がない、もしくは非常に軽微なものであったと報告しています。こうしたことから、CBDは推奨されている摂取量や摂取方法を守って使用する限りは、非常に安全な成分だと言えます。 カンナビスがCBDの気管支けいれんを抑制する働きを調べる多くの研究で、この作用がカンナビスの一成分であるCBDによるものだということが証明されました。この気管支の筋肉を弛緩する作用によって、CBDは効果的な筋痙攣の緩和を可能にしているのです。より分かりやすい言葉に言い換えると、体がリラックスする事で呼吸がしやすくなるのです。つまりは、肺周辺の筋肉をリラックスさせることで、心臓に酸素を供給する気道が広がり、呼吸が楽になります。 鎮痛作用 CBDは、喘息による痛みを和らげる力もあります。この鎮痛作用は、CBDが喘息に与えるメリットの中でも特に注目すべき点です。痛みは、喘息の主症状として数えられていませんが、実際には喘息の発作で4分の3以上の人が胸の痛みを訴えています。 特に発作がひどい場合は、耐えがたいほどの強い痛みを感じると言われており、この苦しい症状は無視できない問題です。ここで着目すべき点は、肺には痛みを感じる神経がないため、この痛みは別の場所で起こっているということです。喘息患者が感じる痛みは、実は呼吸困難からくるものなのです。 CBDが喘息に対して示す鎮痛効果のみを具体的に調べた研究はまだ行われていませんが、筋肉のけいれんや肺の圧迫感を和らげることは明らかになっています。こう言った作用により、気道内の空気の流れがスムーズになり、筋肉への負担が軽減されるので、これだけでも呼吸時の痛みを抑えるには十分といえるでしょう。 喘息とエンドカンナビノイドシステム これまで、エンドカンナビノイドシステムと様々な薬物の相互作用を調べる多くの研究が行われてきました。そしてこれらの研究の過程で、一つの事実が明らかになりました。それは、エンドカンナビノイドシステムが特定の疾患に対して保護的役割を果たしていることです。この疾患には喘息も含まれています。 喘息に最適なCBDの摂取量 本章では、理想的な摂取量を知るためのステップアップガイドをご紹介いたします。ライノフ氏とバーンバウム氏は、彼らの共著『CBD: A patient’s guide to Medical Cannabis』3 の中で、喘息のためのCBD摂取の際には、マイクロドースと呼ばれる低用量から始める摂取方法を推奨しています。 用法・用量の詳細については、CBDの用法・用量に関する記事をご覧ください。 CBDで喘息を改善するには、どのように使用すればいい? 喘息の治療にCBDを使用する場合、CBDオイルがおすすめです。CBDオイルを経口摂取する場合は、数滴を舌の下に垂らし、口の中で完全に吸収されるまで含んでいてください。すぐに飲み込まずないように気をつけてください。そうすることで、消化、吸収がより早く行われます。こうした方法が苦手という方は、カプセルタイプを選ぶか、飲み物に混ぜて摂取する方法がおすすめです。 喘息とCBDに関する研究で明らかになったこと ここ数年で、世界中の研究機関や団体で、喘息治療におけるCBDの有効性に焦点を当てた医学研究が、数多く行われてきました。4 これらの研究は、CBDの喘息治療への有効性、そして喘息患者が治療にCBDを取り入れることによって、この病気をコントロールできるようになることを証明するものです。5 研究は主に、CBDに対して偏見のない様々な分野の専門家、研究機関、組織によって行われました。一つ一つの素晴らしい研究が、CBD摂取は喘息に対する最も安全な治療方法の一つであることを明確に示しているのです。 参考資料 Who.int. (2019). WHO | Asthma. [online] Available at: https://www.who.int/respiratory/asthma/en/ . [↩]WebMD. (2019). Guide to Asthma. [online] Available at: https://www.webmd.com/asthma/what-is-asthma#1 [↩]Leinow,, L. […]

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パーキンソン病の症状を改善するCBD

パーキンソン病は、稀な病気ではありません。ある調査によると、アルツハイマーの次に一般的とも言われており、アメリカだけでも、毎年6万人もの人が新たにパーキンソン病と診断されています。 パーキンソン病の症状 振戦(しんせん) – 手足の指から震えはじめます。 話し方の変化 – 口調が穏やかになったり、早くなったり、言葉を濁したり、話す前にためらったりと極端に変化するようになります。 字の変化 – 書くことが困難になったり、文字が小さくなったりします。 自動運動の低下 – まばたき、笑顔、歩く際の手の振り方など、無意識に行っている動作が難しくなります。 動きの鈍化(動作緩慢) – パーキンソン病を患うと、次第に動きが鈍くなり、簡単な作業も困難に感じたり時間がかかったりするようになります。 筋固縮 – 筋肉の硬直は、身体のどの部分にも起こる可能性があります。 姿勢とバランスの崩れ – 姿勢が前かがみになったり、バランスが取りづらくなったりします。 CBDは、カンナビスから抽出された有効成分で、主にオイルに混ぜて使用されます。カンナビスには、カンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)という2つの主要成分がありますが、CBDオイルには向精神作用があるTHCの含有量が低く、反対にCBD含有量が高いカンナビスが用いられており、さらに残ったTHCを分離除去して製造されています。これが、CBDはいわゆる「ハイ」になる陶酔作用を来す事がなく、安心して治療に活かせると言われている理由です。 私たちの身体中に備わっているエンドカンナビノイドシステムは、体内のバランスを維持することで、気分、食欲、体温などをコントロールしながら、身体の外からの脅威や影響と戦っています。体内には、CB1とCB2と呼ばれるカンナビノイド受容体が存在します。CBDオイルが体内に入って受容体と結合すると、パーキンソン病の症状を抑制する事で知られるドーパミンを、脳内で分泌する助けをします。 2017年の研究では、CBDがパーキンソン病によるいくつかの運動障害の原因である受容体のGPR6をブロックする働きがある事が証明されました。1 また、別の調査では、CBDが精神疾患を伴わないパーキンソン病患者のQOL(生活の質)を改善するというポジティブな結果が報告されました。 パーキンソン病の治療にCBDを使用するメリットは? CBDは、ウェルネス業界や健康食品業界で、急速に人気と注目を集めていますが、その背景には、研究者達が日夜研究を重ねたことにより、CBDの痛みや不安をはじめとする様々な症状や疾患に対して、高い治療効果を持つ事が次々に明らかになってきた事があります。現在確認されている、CBDがパーキンソン病にもたらす効果は以下の通りです。 エンドカンナビノイドシステムとパーキンソン病 エンドカンナビノイドシステムは、免疫組織や内分泌、脳の機能を正常に保つために体内に備わっている、極めて重要な仕組みです。この機構は、ストレスに対する身体反応や生殖機能を司るホルモンの分泌を調整しています。このシステムは、CB1とCB2と呼ばれる受容体が身体中に存在する事で機能しており、 運動制御、痛み、気分、摂食行動、認知など、人の身体が持つ生理機能の大部分をコントロールしていると言われています。パーキンソン病は、これらの機能のほとんどに影響を与えます。これはつまり、エンドカンナビノイドシステムそのものに直接影響を与えているという事です。 したがって、パーキンソン病を患う人が運動機能の低下、痛み、睡眠の妨げなどの症状を改善するためには、その全てを司るエンドカンナビノイドシステムが常に最高の状態で機能している事が不可欠なのです。前述した通り、CBDはエンドカンナビノイドシステムの要である受容体に作用し、エンドカンナビノイドシステム全体の機能を高めることができるので、CBDはパーキンソン病の改善方法として最適と言えます。 CBDオイルの使用が初めての場合は勿論、過去に使用経験がある人でも治療に使用する際は正しい用量を守ることが大切です。かかりつけの医師に従いながら、まずは狙いの症状を定め、少量から摂取を始めてください。 オイルタイプの摂取が難しい場合は、CBDカプセルという選択肢もあります。この場合も、必ず医師に相談して正しい用量を守ってください。CBDは天然成分なので、同じ症状でも人によって効き目に差が出る場合がある事を留意して使用してください。したがって、万が一のことを考えてはじめは低用量から摂取を始め、注意深く身体の反応を確かめてください。 CBDオイルを経口摂取する際は、舌の下に1分ほど保持してから飲み込んでください。その他の経口摂取の方法としては、チョコレートバーのような食品タイプ、チューインガム、オーラルストリップタイプがあります。 パーキンソン病へのCBDの効果を調べた研究 長年にわたる研究で、パーキンソン病の早期発見が進行を出来るだけ抑えてコントロールする鍵だと言われてきました。また、最近では遺伝子治療、幹細胞の活用、胎児組織の移植などの新たなアプローチによる治療法の開発が行われています。このようにして、多くの研究者達が長い年月を研究に費やし努力を重ねた事が功を奏し、 パーキンソン病治療は、目覚ましい進歩を遂げました。研究に取り組んでいる科学者達は、環境的要因または一般的要因によるパーキンソン病を患うメカニズムと、脳機能に及ぼす影響が解明される日はそう遠くないと信じています。 参考文献 Peres, Fernanda F., et al. „Cannabidiol as a promising strategy to treat and prevent movement disorders?.“ Frontiers […]

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肌のためのCBD – 局所使用

私たちの皮膚は、体の重要な器官です。体温を適切に調節し、感覚を研ぎ澄まし、体を保護しています。しかし、その機能を効果的に発揮させるためには、適切なケアが必要です。

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不眠症のためのCBD

CBDで不眠症を解消する方法 夜中、何時間も寝付けずに、十分な睡眠が取れなかった事はありませんか?そんな時はどれだけ横になっても、全く眠気がやって来ないものです。こういった状態が続くようであれば、不眠症を疑いましょう。医療専門家によると、不眠症とは眠りにつく事が出来ない状態を指します。近年、睡眠障害に悩む人々が世界的に増え続けています。 不眠症が悪化すると、倦怠感や日中の眠気、肉体的、精神的な慢性の体調不良を引き起こすと言われています。特に押さえておきたいのは、慢性疾患に繋がる可能性があるという点です。不眠症の原因は多岐にわたります。 ホルモン(エストロゲンなど) 周囲のいびき 遺伝的要因 寄生虫 脳の覚醒 妊娠 うつ病、双極性障害、統合失調症などの心の病気 胃酸逆流、慢性疼痛、心不全などの身体的問題 アルツハイマー型認知症 概日リズム睡眠障害 こちらは、不眠症とCBDに関する動画です。 なぜ不眠症改善にCBDが使われる? カンナビジオール(CBD)はカンナビスの構成成分であるカンナビノイドの一種です。カンナビスから抽出された成分ではありますが、THCのような向精神作用を引き起こす諸成分から完全に分離されています。このカンナビスの構成成分は、様々な病気、疾患の治療や改善に有効とされています。その理由は、CBDがそれ単体で、リラックス効果、抗炎症作用、抗精神作用など、多様な効能を持っているからです。1 2 3 これらの性質は、不眠症が引き起こす睡眠障害を最小限に抑えるのに、大いに役立ちます。痛みが原因の場合は、CBDの抗炎症作用によって、不安が原因となっている場合はリラックス効果によって、静かで快適な睡眠が得られるようになるでしょう。 メラトニン メラトニンは、豆粒大の大きさの松果体と呼ばれる脳の一部から分泌されるホルモンです。このホルモンは、私たちの体内時計が正常に働くように調整してくれています。外が暗くなると視床下部にある視交叉上核によって松果体が活性化します。すると、メラトニンの数値が上がり、眠気がやってきます。 夜であってもTVを見ていたり明るい場所にいると、脳は昼だと錯覚し、覚醒状態になります。また、スマホなどから発せられるブルーライトも、メラトニン分泌の妨げになってしまいます。夜に眠るためにメラトニンが分泌される脳の仕組みはどんな人にも備わっていますが、メラトニン単体では十分に眠気がやってこないケースもあります。4 CBDとメラトニンの相乗効果 CBDは睡眠導入を促進する効果はありませんが、睡眠の質を向上させる力を持っています。この効果は、動物を対象とした実験結果で実証されており、抗不安作用、抗精神作用などの効果によって、意識下で起こるストレス感情が軽減される事がわかっています。また、CBDのけいれんを抑える効果によって、筋肉の緊張が和らぎます。この様に、CBDは、身体がリラックスするのを全面的にサポートしてくれるのです。5 6 7 一方でメラトニンは主に入眠を促す役割を持っています。このホルモンの血中濃度が増加すると、身体は休息モードに切り替わります。 不眠症改善にCBDを使用するメリット 多くの不眠症に悩む人の多くが、不眠から救われるためにCBDを活用しています。この方法が最も有効な治療法だと言われているのは、下記の様な様々な症状改善が見込めるからです。 平均の睡眠時間の向上 睡眠不足に悩んでいる人にとって、少しでも多く睡眠が取れる事は何より大事な事でしょう。幸いな事に、CBDはそのための大きな手助けをしてくれます。実際のところ、一番効果的な方法と言ってもいいかもしれません。 ドライマウスに関しては、水を摂取する事で簡単に改善する事が可能です。また、高濃度のCBDを摂取する場合には、同時に服用しているその他の医薬品の効果を低下させてしまいます。この問題は副作用として数えられる事がありますが、用量を調節する事で容易に対策する事が出来るでしょう。 CBDオイルの副作用についてのより詳しい情報とガイドはこちら 不眠症のためのCBDの摂取量について 睡眠障害を改善するためにCBDを摂取する場合、低用量摂取を一定期間行う事で改善が見られるという事が明らかになっています。自分に合った摂取量を見極めるためには、ライノフとバーンバウムによる入門ガイドを参考にする事をおすすめします。8 このガイドによれば、最初は少量の摂取から始め、期待する効果が現れるまで徐々に量を増やしていくという方法が紹介されています。 CBDの適切な摂取量については、私たちのCBD摂取量ガイドをご覧ください。 CBDで不眠症を改善するには、どのように使用すればいいですか? 睡眠は、私たちの身体の再生機能にとって最も重要な要素です。数多くの病気や精神疾患が、睡眠障害によって引き起こされると言われています。メラトニンとCBDの相乗効果によって、睡眠の導入、そして睡眠の質の改善が期待できます。この二つの成分が、健康な質の高い睡眠体験をもたらしてくれます。ボトル一本は通常30mlで、大体30〜50回の使用が可能です。 CBDと不眠症に関する研究 昨今、不眠症の患者数は増加傾向にあり、それに伴って再現性のある解決策が求められるようになりました。そのため、睡眠障害を改善するための研究が、数多く行われました。代表的な研究には以下のようなものがあります。 エンド・カンナビノイドの信号による睡眠の安定性の抑制 カンナビス、カンナビノイドと睡眠:文献レビュー カンナビス・サティバのCBD成分がラットに及ぼす睡眠制御効果 2017年に公開された特許では、CBD摂取がミオクロニー脱力発作を伴うてんかんによるいびきを改善する有効な治療法だと報告されています。9 米国のケーススタディでは、CBDが不安軽減や睡眠の向上が期待できる、安全で有効な成分だと発表しています。対象患者は、PTSDによる不眠に苦しむ10歳の少女でした。10 おすすめの読み物: ナルコレプシーの自然療法 参考文献 Shannon, Scott, et al. „Cannabidiol in […]

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病気予防としてのCBD

CBDはカンナビス由来のカンナビノイドですが、向精神作用がないため、カンナビス使用時に見られるめまいや多幸感などは起こりません。CBDは、非常に多くの治療効果を持っているにも関わらず、毒性は低く、副作用に関しても多少眠気を感じる程度のものしかありません。 多くの科学的研究によって、このカンナビジオールが持つ多くの健康上のメリットが明らかになっています。WHOの報告書では1、以下の特性が最も関連性の高いものとして挙げられています。 鎮静効果 抗菌作用 抗炎症作用 高い抗酸化作用 抗不安作用 抗てんかん・抗けいれん 抗うつ効果 抗精神作用 神経保護 カンナビジオールは、予防医学の世界では多くの病気や病態を予防すると言われていますが、主なものは以下のようなものがあります。 CBDと心血管機能 心臓、肺、血管は循環器系に属します。循環器系は、体内の血液を運ぶ役割があり、体内の栄養素、ホルモン、酸素を身体中に運んでいます。このため、循環器系の疾患は、世界中で多くの死者を毎年出す最も深刻な問題だと言えます。循環器系の病気には、高血圧症、心筋梗塞、リウマチ性心疾患、脳卒中、動脈疾患などがあります。 British Journal of Clinical Pharmacology誌に掲載された研究では2、カンナビジオールは循環器系にポジティヴな効果を与えると報告しています。これは、カンナビジオールが動脈に直接作用し、急性の血管弛緩を起こす事によるものです。こうした場面では、CBDは例えば高グルコースによる血管の損傷に対する保護剤として作用します。 関連記事: CBDと心臓血管系 CBDは脳卒中予防に効果的 脳卒中は、脳へ流れる血液が何らかの理由で遮断される事で起こります。供給が不足すればするほど、脳は酸素や栄養素を受け取る事ができなくなり、ダメージも大きくなります。深刻なケースでは、脳に致命的なダメージを負い、死に至ります。 カンナビジオールには、抗酸化、抗炎症、神経保護などの作用があるため、脳卒中の予防ができると考えられています。それに加え、脳血管障害によって傷つけられた組織の修復も助けてくれます。 関連記事: CBDの抗酸化作用 CBDは心筋炎を予防してくれる 心筋炎は、心筋組織の炎症です。原因は、ウイルス、細菌、真菌、または自己免疫疾患などがあります。初期段階では、ほとんどの場合自覚症状が現れません、炎症がひどくなると、心臓に長期的なダメージが生じます。 抗炎症作用を持つカンナビジオールは、自己免疫性心筋炎を大幅に軽減してくれます。Molecular Medicine誌に掲載された研究によると、CBDによる治療を行うと、主に抗炎症作用と抗菌作用によって自己免疫性心筋炎の症状を劇的に軽減し、心筋機能障害や心不全が改善するようです。3 CBDは虚血と不整脈を予防する 虚血は、心臓に十分血液が行き渡らない事で起こります。一度虚血が起こると、徐脈、頻脈、心房細動などの様々な種類の不整脈が引き起こされます。また、心臓の酸素や栄養素が不足する事で、心筋梗塞を引き起こす場合があります。 ある研究では、カンナビジオールが心筋梗塞の発症を予防し、発症のリスクを下げるという報告がされています。4 CBDとストレスについて ストレスは病気ではありませんが、様々な病気の原因になります。ストレスの増減と血圧には相関関係があるため、心血管疾患の原因にもなると考えられています。カンナビジオールには、ストレスを軽減する抗不安作用があります。そのためストレスの影響を受けやすい心血管疾患の予防に高い期待がされています。 CBDは高血圧症を抑制する 長期間にわたって高血圧症を患うと、心血管疾患になるリスクが上がります。カンナビジオールは、循環器系における高血圧症リスクおよびそれに伴うリスクを軽減するという効果を持っており、血液循環を促進する事で血管の石灰化を食い止め、血圧を低下させます。 そのため、カンナビジオールは多くの心血管疾患の予防や、治療のための予防医学に活用されています。さらに、カンナビジオールには抗炎症、抗ストレス、抗不安などの作用があり、心血管疾患の発症を予防します。さらには、治癒を促進し、心血管疾患を患った際のダメージを修復するのに役立ちます。 CBDはリウマチや関節炎を予防する カンナビノイドは、医療薬同様筋肉と関節の痛みを和らげますが、副作用が極めて少ないのが特徴です。 カンナビノイドは、骨粗しょう症の予防、骨髄損傷の防止、骨の劣化の防止、骨の成長の促進、骨折の治癒過程の改善などの役割を持っています。 関連記事: 関節リウマチのためのCBD CBDは神経変性疾患の予防に役立つ カンナビジオールは、神経保護作用を持つ非常に強力な抗酸化物質です。酸化ダメージ予防に関する臨床研究によると、カンナビジオールは脳虚血などの神経系の酸化ダメージの修復に非常に効果的であることがわかっています。 5 さらに、神経細胞の炎症を抑える効果も確認されています。カンナビジオールを使用する事で、アルツハイマーやその他の神経変性疾患の症状を軽減すると言われてきましたが、6 実際に研究で認知機能や精神状態が全般的に改善されることが証明されました。 既に複数の臨床研究で、パーキンソン病、アルツハイマー病、ハンチントン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脳虚血におけるカンナビジオール治療の有効性が確認されています。7 カンナビノイドには抗酸化作用や神経保護作用があるため、高齢者に多い虚血性疾患、自己免疫疾患、炎症性疾患などの酸化が関係する疾患の予防や治療に有効とされています。また、カンナビノイドは虚血発作後の神経障害を軽減してくれます。 まとめ ここで挙げたCBDが効果を持つとされる疾患は、今後さらなる研究や科学の進歩に伴い更新されていくため、全てを網羅しているわけではない事をご了承ください。例えば今現在だと、肥満や変性椎間板症などへの効果を調べる研究がなれています。日々、CBDの未知の効果や特性が発見されていますので、これからも最新情報を楽しみにしていてください。 参考文献 Expert Committee […]

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エンドカンナビノイド・システム

エンドカンナビノイド・システムは、身体を健康に保つのに最も重要な役割を果たしている生理機能です。エンドカンナビノイドと受容体は、臓器、免疫細胞、分泌腺、結合組織、脳など、身体のさまざまな部位に存在しています。エンドカンナビノイド・システムは、恒常性を司ると言われています。つまり、外部からの影響を受けても、内部環境を一定に保とうとする働きを持っているという事です。 エンドカンナビノイド・システムの構成要素 エンドカンナビノイド・システムを構成する要素の中に、数種類の代謝酵素があります。これらの代謝酵素は、役目を果たしたエンドカンナビノイドを分解してくれます。エンドカンナビノイドは、小さな脂質由来の逆行性神経伝達物質で、カンナビノイド受容体を刺激する性質を持っています。これらの受容体は、細胞の表面に存在しています。 エンドカンナビノイド・システムの重要性 エンドカンナビノイド・システムは、以下の調節を行います。 炎症 炎症は、物理的な損傷や感染を受けた際に免疫機能によって自然に、そして自動的に起こる防御反応です。これは、損傷を受けた組織や病原体を取り除く事が目的ですが、損傷がひどくならないように、患部の炎症を調節する必要があります。免疫疾患や炎症は通常、免疫機能が過剰に働いた結果として起こると言われています。 エンドカンナビノイド・システムは、この炎症を起こす信号を制限し、抑制するので、炎症が最小限に抑えられ、結果として患部の痛みを和らげる事が出来るのです。 脳細胞の発火 脳細胞は通常、電気信号をその他の神経細胞に送ることでコミュニケーションをとっています。どの神経細胞も、常にパートナーの細胞に耳を傾け、信号を発するタイミングを見計らっています。神経細胞が過剰に信号を受け取る事は、望ましくありません。信号を多く受けすぎると、神経細胞が毒性を持つようになるからです。 エンドカンナビノイドには、脳細胞の発火を調整する非常に重要な役割があります。過活動状態の神経細胞は、エンドカンナビノイドと連結します。それと引き換えに、エンドカンナビノイドは過活動状態の神経細胞に戻り、冷却機能を持つ神経細胞を放出するCB1受容体と結合します。 カンナビノイド受容体 カンナビノイド受容体は、細胞膜をはじめ、体のほぼすべての場所に存在しており、最も一般的な受容体系と言われています。活性化されたカンナビノイド受容体は、多くの生理的プロセスを発現させます。代表的なカンナビノイド受容体として知られるCB1は、臓器、分泌腺、生殖腺、結合組織、免疫系の中に存在しています。もう一つの代表格であるCB2受容体は、免疫系と、それと関係する部位の中に存在します。CB1とCB2受容体は、多くの組織に分布しており、様々な作用を生み出す事に使われています。また、これらの受容体だけでなく、まだ明らかになっていないカンナビノイド受容体も数多くあると言われています。 代謝酵素 代謝酵素は、使用済みのエンドカンナビノイドを分解してくれる働きを持っています。主な酵素としては、2-AGの分解に使われるMAGLと、アナンダミドの分解に使われるFAAHの2つがあります。これらの酵素は、エンドカンナビノイドが必要な時に分泌される事を促しますが、本来の寿命よりも早く分解をしてしまいます。この事から、エンドカンナビノイドは従来のより長い期間持続する神経伝達物質やホルモンのような他の情報伝達物質とは、大きく異なる性質を持っていると言えます。 エンドカンナビノイド・システム受容体はどのように作用する? エンドカンナビノイド・システムは、無数の細胞受容体で構成されており、体内で起こっているプロセスをモニターしています。このシステムが、痛み、免疫機能、記憶、気分、睡眠などの調節を行っています。 カンナビノイド受容体 の働きには、以下の様なものがあります。: 酵素の活動を支える 酵素は、体内で起こる多くのプロセスに不可欠な成分です。そして、そのプロセスの内で酵素が特に大きな役割を果たしているのが、エンドカンナビノイド・システムなのです。酵素は、体内にあるエンドカンナビノイドを常にモニターしています。通常、酵素は特定の時間内でエンドカンナビノイドを調整していますが、身体に悪影響を及ぼすほどのエンドカンナビノイドの過剰な分泌を検知すると、そのリスクを抑えるために調節を行います。カンナビノイド受容体は、活発で健康なエンドカンナビノイドから、記憶や気分などの重要な体内プロセスを制御するための情報を受け取り、伝達することができます。 情報伝達チームを結成する カンナビノイド受容体は、体内の作動体に即座に反応します。通常は、受容体が作動体から情報を受け取ると、カンナビノイドの機能向上のための数々のプロセスが誘発します。 ヒトの体には、2つの受容体が存在します。カンナビノイド受容体タイプ1(CB1) は、神経内に集中し、カンナビノイド受容体タイプ2(CB2) は神経系、消化器系の免疫機能に作用します。 これらの受容体の間を行き来するのがエンドカンナビノイドの役割ですが、エンドカンナビノイド・システムが正常に機能するためには、健康なエンドカンナビノイドが豊富に体内にある事が不可欠なのです。エンドカンナビノイドは、オメガ3脂肪酸を多く含む食品から摂取する事ができると言われています。 受容体が体内に不足するとどうなる? 受容体の不足は、以下の様な体の異常を引き起こします。 偏頭痛 パーキンソン病 アルツハイマー 多発性硬化症 動作緩慢 うつ病 セロトニン ドーパミン濃度の低下 実際にこれらの症状に見舞われた場合は、適切な診断と治療を行ってくれる医療機関を受診する事をお勧めします。上記の様な症状が見られた場合は、受容体不足が関係している可能性があります。 CBDとエンドカンナビノイド システムに関する研究 医学雑誌『Pain』に掲載された研究では、CBDの変形性関節症への鎮痛効果に関する調査が行われました。実験では、変形性関節症のラットにCBDが投与され、その結果被検体の痛みが緩和されました。 米国国立薬物乱用研究所とストーニーブルック大学の共同研究では、エンドカンナビノイド・システムが依存症と痛みを取り除くのに不可欠な生理的なプロセスと関わりがある事がわかりました。 まとめ エンドカンナビノイド・システムは、気分、ストレス、免疫機能、神経系などをはじめ、様々な体内のプロセスが正常に働く手助けをしてくれる、ヒトの体に無くてはならない必要不可欠な機構です。エンドカンナビノイド・システムを安定させる事が、健康な身体を維持するのに最も大事な事なのかもしれません。

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CBDの使用方法 – 完全ガイド

CBDオイルの使用方法に決まりはありません。カンナビノイドが体内に入って、求めている安心感を得られるようにすることが目的です。CBDを使用する人の多くは、他の方法よりも効果が長く持続する傾向があるため、エディブルやティンクチャーを好みます。吸入は、数分で症状を緩和するのに適していますが、効果の持続性はそれほど高くありません。 また、1つの方法に限定されないことも重要なポイントです。人によっては、朝に1つの方法を使い、夜に別の方法を使うこともあります。例えば、朝はエディブルやティンクチャーを摂取し、夜は自宅でベープを楽しみたいという人もいるでしょう。したがって、どの方法を選択するかは、あなたが望む結果、どのくらいの期間持続させたいか、そしてあなたのケースに適したものを選ぶことになります。 CBDを摂取するには、主に4つの方法があります。 吸入、エディブル、舌下、外用。以下、それぞれの方法について詳しく説明します。 吸入 これは、カンナビスから最も連想する方法で、喫煙するのが一般的だからです。しかし、カンナビノイドを吸入するためのはるかに健康的な方法は、ベープさせることです。CBDをベープさせたい場合は、ベープ可能なCBDリキッドを使用することができます。CBDを多く含む大麻をベープすることもできますが、この方法は居住する国や州の法律に制限されます。 もちろん、THCの場合も同じ方法ですが、これもあなたの国の法律次第です。ヨーロッパにおけるCBDの法的地位については こちら を、アメリカにお住まいの方は、 アメリカにおけるCBDオイル についての詳細なガイドをご覧ください。ベープは、最も早くて効率的な方法の一つであることは明らかです。 エディブル エディブルCBDは、食品、キャンディ、チョコレート、チューインガムなどの形で提供されます。 THCを含むエディブルの摂取には注意が必要です。これは、THCが消費されると、CBDとは異なり、より強い化合物に変換されるためです。CBD入りのエディブルを摂取すると、より自由になります。最も強い副作用は疲労感です。CBDエディブルで不安感などの不快な副作用が出る可能性は極めて低いです。 舌下投与 この方法は、CBDオイルを舌の下に摂取するもので、スポイトを使って行います。CBDオイルは、植物やハーブの素材を液体で抽出したもので、経口での使用を目的としています。スポイトで使用するのが一般的ですが、お好みの量を測って使用することもできます。「ティンクチャー」というと、アルコールで抽出したものを指すことが多いですが、CBDティンクチャーは主にCO2法で抽出したものです。この抽出方法は、最もクリーンで効率的な方法であるため、最高の方法です。アルコール抽出の場合、有害な残留物が残ることがあります。 クリーム・バーム CBDのスキンケア製品には、軟膏、クリーム、ローションなどがあります。外用クリームは向精神薬ではなく、一般的には痛みや炎症性の皮膚発疹、細菌性の皮膚感染症の治療に使用されます。カンナビノイドには強力な抗炎症作用があるため、肌によく効くと考えられています。CB1とCB2の両方の受容体が皮膚全体で発見されており、エンドカンナビノイドシステムは、皮膚の免疫反応に重要な役割を果たしていると考えられています。 CBDクリームはどのような用途に使用できますか? 鎮痛 (関節痛、筋肉痛、関節痛) 関節の腫れ 炎症性皮膚疾患 ニキビ 尋常性乾癬 湿疹 発疹 MRSAなどのバクテリア感染症 皮膚がん 首・腰の痛み 神経の痛み CBDは局所的に使用され、ニキビや湿疹などの皮膚症状や、関節痛にも使用されます。CBDには強力な抗炎症作用があることが研究で示されています。1,2 つまり、発疹やニキビなど、皮膚の炎症が原因となっている症状には、CBDが効果を発揮します。CBDは、皮膚疾患に効果があるだけでなく、痛みを和らげるために局所的に使用することもできます。 関節炎、腰痛、筋肉痛などには、CBDクリームを患部に塗ることをお勧めします。CBDは、腫瘍や皮膚がんの治療にも使用できるという研究結果が出ています。これらの研究によると、CBDを皮膚に塗布すると、がん細胞の成長と拡散の停止を促すことができます。ヘンプ植物には抗菌作用があり、MRSA対策になる可能性があります。MRSAは、多くの抗生物質に対する耐性を持つため、多くの問題を引き起こす細菌感染症です。 参考文献 Nagarkatti, P., Pandey, R., Rieder, S., Hegde, V. and Nagarkatti, M. (2009). Cannabinoids as novel anti-inflammatory drugs. Future Medicinal Chemistry, 1(7), […]

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ペット向けのCBD

カンナビスの治療効果に関する研究は、過去何十年にもわたって行われてきました。その甲斐あって、現在、CBDの薬効を証明するデータは十分に揃っています。1 獣医師の間で猫や犬にCBDオイルを使用する事への注目が高まっているのはこのためです。犬や猫にも、人と同様にCBDが作用するためのエンドカンナビノイドシステムと呼ばれる機構が備わっているのです。 ペットへのCBD使用は現在、ほとんどの国と米国のほとんどの州で広く合法化されており、入手する事も可能です。アメリカにお住まいの方には、州ごとの詳細なCBDと法律に関するガイドをご用意していますのでご一読ください。 人向けの製品と同様に、ペット用のCBDオイルにも様々タイプがあり、使用する事で様々な病気の治療効果が期待できます。特に、てんかんや関節炎など、犬や猫でもよくみられる疾患を治療するにはより自然で理想的な方法だといえるでしょう。CBDを使用することで得られるメリットとリスクを天秤にかけても、やはり副作用の少ないCBDは安全で効果的な解決方法であることがわかります。 それでは、次の章ではCBDオイルがあなたのペットにどのような効果をもたらしてくれるのかを見てみましょう。 CBDとは? CBDはカンナビジオールの略称で、アサ草から取れる天然の抽出成分です。カンナビノイドが濃縮されており、いわゆる「ハイ」な気分にさせる陶酔作用を持つTHCが除去されているのが特徴です。これらのオイルは、成熟したアサ草をブタン、オリーブオイル、アルコール、CO2、氷水などの溶媒に漬け込んだり通過させる事で抽出されます。 溶媒が茎や葉の上を通過すると、カンナビノイド、トリコーム、テルペンなどの有効成分が溶解し、これらの成分が溶液中に溶け込みます。こうして出来た溶液を蒸発させることで、CBDオイルと呼ばれるオイル状の濃縮液が残ります。 ここまでは、CBDオイルの基礎的な知識に触れてきました。次章からは、CBDがどのようにペットにいい影響を与えるのかをみていきましょう。 CBDオイルの使用で得られる効能 ペット向けのカンナビスオイル – 考えられる副作用 CBDオイル、もしくはカンナビスオイルをペットに使用しても、ほとんどの場合副作用は起こらず、起こったとしても極めて軽度ですが、主な副作用として多くの獣医や医師から報告されているのは、無気力と眠気です。ただ、眠気に限って言えば、介護などで疲労している飼い主が一時的な休息を得るという意味で、メリットだとも言えます。睡眠を長く取る事は、実際犬にとっては自然な事で、犬は平均して1日に約13時間眠る必要があると言われています。一方で、極端な副作用としては嘔吐や痒みなどが考えられますが、これらのケースは極めて稀です。 当然ですが、犬や猫は、自分たちが感じている不安の度合いや、どれくらい痛みを感じているのかを飼い主にうまく伝えることができません。そのため、CBDオイルをペットに与えた後は、食欲や元気の度合い、行動などに変化がないかを注意深く観察するようにしてください。 万が一ペットがCBDオイルの過剰摂取をしてしまってこういった症状が現れた場合は、即座に投与を中止し、動物病院に連れていってください。また、このようなアクシデントが再び起こらないよう、より厳しく製品の管理を行ってください。 獣医師がCBDを推奨していない場合はどうする? 獣医師の同意なしにCBDオイルをペットに与える場合は、こちらのCBDに詳しい獣医師によるガイドラインを参考にしてください。 安全にペットへCBDを与える方法 まずは1日1回につき一滴のCBDオイルを与える(体重4.5kgごとに0.5〜5mgが適切とされています) 同じ量を一週間与え続ける 投与量を1日2回に増やす 同じ量を一週間与え続ける 1日3回に増量して、また一週間同じ量を与える もちろん、必要に応じて、適切量を超えない範囲で投与料を増やすこともできます。注目すべきは、一回あたりの投与量は毎回変わっていない事です。変わっているのは回数ですので、これによりペットに負担がかからずに投与する事ができます。この様な方法でペットの反応をつぶさに観察しながら、副作用なく期待通りの健康効果が得られる適切な投与量を見つけましょう。 ペット用CBD – カスタマーレビュー Paradise of Dogs – The dog shelter which made CBD Oil a “must have” for their dogs The following case comes from a Hungarian dog shelter called […]

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CBDによる偏頭痛の改善

片頭痛で処方される薬には、鎮痛薬や吐き気を抑える制吐薬、脳を刺激して片頭痛を抑えるトリプタンなどがあります。いくつかの研究によると、CBDは新たな偏頭痛の治療薬として大いに期待が持てる効果があるとされています。

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更年期障害のためのCBD

更年期とは、女性の出産能力がなくなる前後の「人生の転換期」ともいえる期間を指し、12ヶ月以上にわたって月経が起こらない事が特徴です。閉経は、基本的に生理的あるいは生物学的な変化を原因とせず、自然にやってくるものですが、何らかの原因に誘発されることもあります。ほとんどの場合、閉経は40歳から55歳の間に起こりますが、中には例外もあり、早期に閉経が起こった場合、後期閉経と比べて体に及ぼす悪影響が大きいといわれています。また、ホルモンによる避妊法の使用や、不摂生による肥満が後期閉経の原因となることがあります。1 早期閉経の原因は以下の通りです。 過度な精神的負担 化学療法や放射線療法による放射線障害 子宮内膜症治療薬などに含まれるエストロゲンやプロゲステロンなどの産生を阻害する特定の成分 長期の闘病 ターナー症候群などを引き起こす遺伝的素因 生活習慣の乱れ、特に喫煙や食生活の乱れ 有害な毒素への長期的な暴露 妊娠の未経験 更年期障害の兆候と症状 更年期障害の症状は、軽度のものから生活に大きな支障をきたすものまでさまざまで、代表的な症状は以下のとおりです。: 疲労感 骨粗しょう症 膣の乾燥や萎縮による性行時の痛み 寝汗 ほてりや寒気 不眠症や不規則な睡眠サイクル 髪の乾燥や抜け毛 不安、イライラ、気分の落ち込み 肌の乾燥、肌荒れ 性欲減退 新陳代謝の低下、体重増加 尿路感染症の発症率の増加 失禁 うつ病 CBDを更年期障害に使用した場合のメリット CBDは、様々な疾患に対する治療効果の研究が行われており、今後データが集まっていくにつれてより安全で長期的な利用ができる成分として認知されていく事でしょう。特に早発閉経に関しては、包括的な治療法は未だ見つかっておらず、CBDが効果的な治療薬となり得る可能性があると期待されています。CBDが持つ代表的な治療効果は以下の通りですが、これらの他にも数多くの健康上のメリットがあります。 快眠 CBDは、睡眠の質と時間に良い影響を与える事が研究で明らかになっています。血圧を安定させたり、筋肉を弛緩させる作用が快眠効果に関係しているといわれています。2 骨の成長 いくつかの研究によって、CBDが骨密度の成長を促す事がわかっています。骨粗しょう症は更年期障害の辛い症状の一つですが、CBDの摂取によって骨密度を増加もしくは維持させる事ができます。3 ホルモン剤としての機能 CBDは、ホルモン系の医薬品の代替となり得るという研究結果があります。従来の処方薬には、多くの甚大な健康被害を及ぼす副作用がありますが、これといった深刻な副作用がないCBDは、より安全でオーガニックな選択肢として医師から勧められる時代がくるかもしれません。4 気分を安定させる イライラしたり落ち込んだりするなどの情緒不安定は、更年期障害の症状として一般的です。CBDが気分安定薬として極めて優秀に働く事は、多くの研究結果が証明しています。5 妊娠に対するエンドカンナビノイドシステムの役割 エンドカンナビノイドシステム(ECS)は、内因性カンナビノイドである逆行性神経伝達物質がカンナビノイド受容体に結合する事で働くシステムの事で、主に内分泌、免疫組織、脳の機能を調節する働きがあります。その他にも、エンドカンナビノイドシステムは痛みや睡眠の管理、健全な骨の成長、気分の安定化など多くの精神的・身体的な調節を行っています。 更年期に入るとこの機構が正常に機能しなくなり、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモンのバランスが崩れます。更年期障害のほとんどの症状はこのホルモンバランスの乱れによるものだといわれています。カンナビノイド受容体はCBDに非常によく反応するため、このシステムに大きな影響をもたらします。CBDはエンドカンナビノイドシステムのプロセスに自然に同化し、極めて効果的に機能を増強することができます。 更年期障害の症状改善にCBDを使用する方法 CBDは、症状にあったさまざまな使用方法があります。例えば、肌荒れ改善には、肌に直接塗布することのできるクリームやオイルタイプが最適です。また、睡眠や気分を安定させたい場合は、VAPEリキッドや口から摂取できるエディブル、喫煙によって成分を血流に取り込む方法などが効果的です。CBDオイルは汎用性が高く、好きな食べ物や飲み物に混ぜて摂取する事ができます。その他にも局所的にCBDを噴霧できるスプレータイプや、地域の法律や規制で合法であればCBDの含有量が高いカンナビス自体を医療目的で使用するという方法もあります。この様に、CBDの最適な使用方法やタイプは、求める効果によって大きく異なります。 更年期障害のための最適なCBDの摂取量 CBDの適切な摂取量は、症状の度合いや個人の体質など、その他多くの基準によって変わるため、一人一人が自分に最適な用量を正しく知る必要があります。当サイトでは、CBDの専門家ライノフ氏とバーンバウム氏の著書「CBD:A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis」(North Atlantic Books)の中で紹介されている、ステップアップ法式を推奨しています。6 CBDの適切な摂取量については、当サイトのCBD摂取量ガイドをご覧ください。CBD摂取量ガイドをご覧ください。 CBDの更年期障害に対する効果を調べた医学研究 現段階では、更年期障害とCBDに関する臨床試験は行われていませんが、実際にCBDを使用して更年期障害が改善されたという体験談が寄せられています。これらは、臨床試験とは言えませんが、CBDが確かに治療効果をもたらすという学説の信憑性を高めるものです。また、いずれの体験談にも重篤な副作用が現れたという報告はされておらず、治療効果に関しても既存の治療法と比べて極めて有効だったと述べられています。CBDは様々な方法での摂取が可能なため、錠剤の服用や注射よりも気軽で快適に使用する事ができ、体内の毒素を分解する臓器である肝臓や腎臓にも負担が少ない成分です。また、カンナビス本体を使用した時の様な陶酔作用がないため、その他の身体機能に支障をきたす事なく極めて安全に使用する事ができます。 参考文献 Greendale, […]

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線維筋痛症のためのCBD

線維筋痛症の患者さんは、通常よりも高いレベルの痛みを感じています。これは、エンドカンナビノイドの調節不全または欠乏が原因です。CBDが線維筋痛症の治療に有効であることを証明するためには、さらなる研究が必要です。

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てんかんのためのCBD

てんかんの原因はまだはっきりとわかっていませんが、研究者は以下の要因によって発症すると考えています。: 発作 出生児における酸素不足 頭の外傷 低血糖とナトリウム不足 脳腫瘍 脳の損傷 遺伝的要因 CBDが発作を止めるメカニズム 1970年代に、研究者たちはカンナビジオールが抗けいれん作用を持っているという結論を出しました。1 抗けいれん薬(抗てんかん薬)は、てんかんの発作を止めるための薬です。 てんかん患者の約3分の1は、治療抵抗性のてんかんを患っていると言われています。 2013年に「Epilepsy & Behavior」誌に掲載された研究では、治療抵抗性てんかんを持つ子供を対象として、CBD量を増やした医療用大麻が与える影響を調べました。2 19人の被験者の内13人がドラベ症候群、4人がドーゼ症候群、1人がレノックス・ガストー症候群、最後の1人が特発性てんかんを患っていました。 結果として、19人中16人(84%)の発作の頻度が減少し、そのうち2人は完全に発作がなくなりました。 また、気分や睡眠の改善などのポジティヴな副作用も見られました。 特に、ドーゼ症候群においては、CBDが睡眠の質の改善に良好に作用する可能性が示唆されました。 別の研究では、CBDがいびきの治療として有効だとしています。3 Porter, Brenda E., and Catherine Jacobsonによる研究結果 患者はCBDの服用期間中、ルフィナミド、オンフィ、フェノバルビタール、パルプロ酸ナトリウム、クロナゼパム、スチリペントール、トピラマート、ゾニサミド、ロラゼパム、エトスクシミド、ステロイド、デパコテの服用を中止しました。薬の使用を中止する場合は、必ず医師に相談してください。この研究では、被験者によってはCBD摂取量が非常に高く設定されています。ヘンプペディアでは、子供に向けたCBD摂取を推奨している訳ではありません。 てんかん治療にCBDを使用するメリット CBDをてんかんの治療に使用することのメリットは数多くあります。 Karler氏、Porte氏r、Devinksky氏、Orrin氏、Cunha氏などによる数多くの研究で、その事が明らかになっています。1 2 4 5 メリットには以下のようなものがあります。: 天然成分のため大きな副作用が起こらない Devinsky氏らの2014年の調査では、CBDにはてんかんを和らげる働きがあると報告されています。1500mg/日までの高用量投与では、危険な副作用は見られませんでした。Porter氏, Brenda E.氏, Catherine Jacobson氏らによる研究では、一部の子どもの疲労感が増したという報告がありました。4 6 CBDの副作用についてのより詳しい情報は、 当サイト内のCBDオイルの副作用ガイドをご覧ください。 脳内の受容体と相互作用する性質 脳内にある受容体は、発作を抑えるのに重要な役割を持っています。 神経障害が起こると、脳は気分、食欲、運動、感情、身体調整、炎症などをコントロールできなくなり、発作が起こります。 Labra氏らは2018年の研究で、カンナビノイドが大きな役割を担っている膜チャネルの開口部を調節する力があると結論づけています。7 安価に手に入る CBDオイルは、その他のてんかん薬に比べて安価に手に入ります。そのため、てんかんに悩む人にとってより一般的で気軽に購入する事が出来る治療薬と言ってもいいでしょう。しかし、安価であるがゆえに効果を疑う人も多く、結果として考え直してしまうという事もあるでしょう。 エンドカンナビノイド・システムの働きを助ける エンドカンナビノイド・システムが強固で健康であれば、自己免疫機能が高まります。8 それにより、身体にてんかんを含むあらゆる健康上の疾患や症状と戦う力が備わります。 CBDは、身体が必要としている強力なエンドカンナビノイド・システムを支える役割があります。 CBDをてんかんの治療に使用した場合、どんな副作用がある? どんな薬にも副作用はあり、CBDもその例外ではありません。9 […]

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うつ病のためのCBD

ここ数年で行われた動物実験や人を対象とした多くのCBDに関する研究によって、CBDがどのようにうつ病や不安障害に作用し、治療に役立てられるのかが明らかになりつつあります。1 2 現在、うつ病はドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質の低下によって起こるという見解が、科学者の間での共通認識になりつつあります。このバランスの乱れが、感情、運動、食事コントロールなどの基本的な機能に影響を与えます。 なぜCBDはうつ病に効果的? ドイツで行われたいくつかの研究では、活性化したCBDに含まれる化学物質が5-HT1A受容体を含む複数の脳内のセロトニン受容体に向けて作用し、伝達を活発化させる事が立証されました。セロトニンの吸収が抑えられると、脳がよりポジティヴな信号を送るようになり、うつ病の症状が軽減します。3 さらに、その他の複数の臨床研究では、CBDが海馬の成長を促し、ニューロンを新しく生成する助けになっている事が明らかになっています。この現象は神経発生と呼ばれ、うつ状態や不安感を大幅に軽減させる手段として注目されています。 CBDをうつ病改善に使用するメリットは? セロトニンを増加させる いくつかの研究によって、CBDオイルはセロトニンの量に変化を与えるという事がわかっています。4. うつ状態が続くと、身体的、環境的要因によって脳内の自然な化学物質の量が低下し、最終的には心の健康を蝕んでいきます。セロトニンは、こうしたうつ状態や不安感を軽減するのに役立っている化学物質を増加させる力をもっています。 質の高い睡眠 CBDオイルは睡眠の質を高めてくれるので、うつ病の代表的な症状の一つである不眠症にも大きな効果をもたらします。 ある研究では、CBDは身体と共生関係を作り、心の健康状態に張りを持たせると説明しています。 抗炎症作用 神経の炎症を抑える事は、うつ病の症状を軽減するのに大いに役立ちます。複数の科学者が、CBDオイルで炎症を抑える事で、ドーパミンの量の低下を食い止め、症状の悪化を遅らせる事が出来ると報告しています。5 6 うつ病のためのCBD使用で気をつけたい副作用とは? CBDは一般的には非常に安全な成分だとされていますが、いくつかの副作用が見られる場合もあります。 現在報告されている副作用は、吐き気、下痢、眠気、食欲の変化、ドライマウスなどです。 CBDの副作用についてより詳しく知りたい方は、本サイト内のCBDと副作用に関する記事をご覧ください。 CBDの適切な摂取量は? 最適なCBDの摂取量は製品によって大きく差が生じるため、混乱してしまう人も少なくありません。どうすればいいかわからない場合は、信頼できる医師にアドバイスをもらう事をお勧めします。 どうすればいいかわからない場合は、信頼できる医師にアドバイスをもらう事をお勧めします。1日あたりの摂取量を、期待する効果が得られるまで徐々に増やしていく方法が安全で効果的だと紹介されています。7 著者のライノフ氏とバーンバウム氏は、うつ病に対しては低用量のCBD摂取から始め、必要に応じて徐々に量を増やしていく方法を提唱しています。 より詳しい低用量摂取の方法を知りたい方は、 本サイト内のCBD摂取に関する記事を御覧ください。 CBDとうつ病に関する研究 研究室における実験 2015年にスペインで行われた研究では、マウスを対象に、CBDが及ぼす抗うつ効果と特定の神経伝達物質への影響を調査しました。その結果、被検体のマウスの気分の変化に応じてセロトニンとグルタミン酸のレベルが上昇し、急激な抗うつ効果が認められました。これを受けて、研究者たちはCBDが抗うつ剤として利用できる可能性を検討するようになりました。8 臨床実験 高名な研究者として知られるニューヨーク州立大学バッファロー校薬物依存研究所の神経学者サミール・ハジ・ダーメン博士は、カンナビス及びその成分が脳の傍辺縁と辺縁領域を活性化させることで、慢性的なストレスに起因するうつ病を緩和し、気分を安定させると結論付けています。 うつ病のためのCBD – カスタマーレビュー I would have to do it another 2 weeks… ⭐⭐⭐⭐⭐ “I’d have to take it another two weeks and then re-evaluate it. […]

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CBDと薬物の相互作用

答えがはいの場合は、カンナビスは特定の薬と良い意味でも悪い意味でも相互作用します。 CBDは一般的に安全に使用できますが、いくつかの副作用があることも知られています。

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CBDと不安感

現在、4000万以上のアメリカ人が過剰な不安に悩まされながら生活していると言われています。 CBDオイルと不安感の関係性を調べたいくつかの研究では、CBDは脳内のシナプス反応とセロトニンの量を上げる作用を持っていると報告されています。 ストレスと聞くとネガティヴはイメージを持ちがちですが、実際は体が環境に適応しようとして発生する、自然で欠かせない反応なのです。 ストレスは、福祉や安全への脅威に対処するためのもので、 これにより潜在的に起こりうる問題を認識し、決断する事ができます。 こういった反応は私たちを、人間関係の改善、請求書の支払い、必死に働くなどの状況改善のための行動に駆り立てます。 ところが、中にはこの自然な反応として発生するストレスを思うようにコントロールできない人もいます。 そういった人たちにとってストレスは大きな悩みの種となり、人間関係や様々な作業の生産性を下げることになります。 また、これまでの動物実験の結果を基礎として、CBDが社会恐怖症、PTSDなどの様々な不安に関連する疾患を軽減することを示す証拠が、1 ヒトを対象とした研究でも得られ始めています。 ブラジルの研究者たちは、広く蔓延している社会不安を抱える患者を対象とした研究を行いました。 その結果、CBDを摂取した被験者が不安感の大幅な減少を訴えました。 被験者の脳をスキャンしたところ、抗不安効果と一致する脳の血流パターンがみられ、その効果を裏付ける事になりました。2 不安軽減のためのCBDオイルの適切な摂取量とは? 自分にぴったり合ったCBDの摂取量を知るために押さえるべきポイントがいくつかあります。 そのポイントは、以下の通りです : 健康状態や不調の度合い 不快感の度合い 代謝 CBDに対する感度 体重 カンナビスに対する過敏性 体質(服用している薬の情報を含む) 結局、どれくらいCBDを摂取するのがいいの? また、CBDのガイドブック、レオナルド・ライノフ、ジュリアーナ・バーンバウム著『CBD: A Patient’s Guide To Medical Cannabis』によれば、 1日あたりの摂取量を、期待する効果が得られるまで徐々に増やしていく方法が安全で効果的だと紹介されています。3 この本の内容によれば、不安障害の改善に適した摂取量は、マイクロドースト呼ばれる、低用量から始め、必要に応じて標準の摂取量まで引き上げる摂取方法が最適です。 マイクロドーズについて、またCBDをどのように摂取すればいいのか詳しく知りたい方は、摂取量のガイドをご覧ください。 不安軽減のためのCBD製品に求められる質 第一に、ストレスを逆に引き上げてしまうTHC成分を含まない産業用ヘンプで作られたCBDオイルを選ぶ事が不可欠です。 製品の中には、CBD濃度が表示されているものや、栄養成分が表示されているものがあります。 CBDを抽出する方法は複数あり、その方法によってはTHCを含むカンナビノイド、残留農薬、菌類などが含まれている可能性がありますので、こちらも注意が必要です。 また、品質管理が行き届いていないブランドのCBDには製造過程で不純物や汚染物質が混入してしまっている可能性もあります。 医療機関に相談する 不安障害の治療にCBDオイルを使用する場合は、信頼できる医師に必ず相談してください。 知識が豊富な医師であれば、CBDがあなたの病態にどのような影響を与えるのかを説明してくれる事でしょう。 また、副作用が出た場合も同様に、医療機関に相談してください。 参考文献 Zieba, Jerzy, et al. „Cannabidiol (CBD) reduces anxiety-related behavior in mice […]

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CBDの基礎知識 – CBDとは?- 知っておきたいすべてのこと!

CBDオイルを使うことで得られる健康効果 鎮痛効果 炎症の抑制 不安やストレスの解消 睡眠の改善 筋弛緩剤 ガンと戦う 肌荒れを緩和する 心臓の健康を促進する ニキビを軽減する 糖尿病予防 関連記事: 知っておきたい、CBDの5つの事実 エンドカンナビノイド・システムとは何か、なぜそれが健康に不可欠なのか? グーグルで「カンナビス」という言葉を検索すると、何千もの結果が出てきます。 グーグルで「大麻」という言葉を検索すると、何千もの結果が出てきます。 さらに「カンナビノイド」という言葉を加えると、検索結果は倍になります。 カンナビスとカンナビノイドの効能に関する科学雑誌は1万誌以上あります。 カンナビスとカンナビノイドに関する何千もの科学的研究を整理していく中で、ひとつ確かなことは、カンナビノイドの機能的なシステムが健康に不可欠であるということです。 1つのハーブがこれほど多くの症状に効果があり、安全でありながら、これほど強力な効果をもたらすことができるのか、と疑問に思うかもしれません。 その答えは、実はとてもシンプルです。 まず、エンドカンナビノイドシステムを理解する必要があります。1 私たちの体には、エンドカンナビノイドシステムという特別なシステムがあります。 エンドカンナビノイドシステム(発見のきっかけとなった植物にちなんで名付けられた)は、睡眠、食欲、痛み、免疫系の反応などの調節に関与しています。2 体内では、神経系のカンナビノイド受容体に結合する神経伝達物質であるエンドカンナビノイドと呼ばれるものが生成されます。 興味深いことに、エンドカンナビノイドシステムが発見されたのは1980年代に入ってからです。 この特殊なシステムには、CB1受容体とCB2受容体があります。 参考文献 Lee, M.A.: The Discovery of the Endocannabinoid system. Retrieved from http://www.beyondthc.com/wp-content/uploads/2012/07/eCBSystemLee.pdf (2010 [↩]Mouslech Z, Valla V. (2009).Endocannabinoid system: An overview of its potential in current medical practice. Neuro […]

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