CBD osteoporose

骨粗しょう症改善のためのCBDオイル

国際骨粗鬆症財団(International Osteoporosis Foundation)によれば、ヨーロッパ、アメリカ、日本国内でおよそ7500万人が骨粗しょう症を患っているといわれています。1 また、女性のみでは世界全体で2億人が罹患しており、これは60代女性の約10分の1にあたります。 骨粗しょう症の症状と原因 症状 初期段階においては、一般的には目立った症状は現れませんが、骨密度が低下して骨が弱くなると以下のような症状が起こります。 脊椎骨の骨折や脆くなったことによる腰痛 徐々に身長が低くなる 姿勢が前屈みになる 思った以上に簡単に骨折してしまう 主な要因 女性は、骨粗しょう症になりやすいと言われていますが、これは閉経後2、3年間で骨密度が急速に減少するためです。 その他の要因には以下のようなものがあります。 副腎の過剰なホルモン分泌 甲状腺の機能低下 性ホルモンの分泌量低下 コルチコステロイドの長期にわたる使用 炎症性疾患やホルモン関連疾患などの他疾患による要因 標準以下のBMI値 大量の飲酒や喫煙 骨強度、骨密度、ホルモンレベルに悪影響を与える薬の高頻度の使用 CBDオイルが骨粗しょう症に効果があると言われる理由 過去数十年にわたる研究の末に、研究者達はついにCB1やCB2などのカンナビノイド受容体が、骨組織にも存在していることを突き止めました。これらの受容体は、骨の健康に極めて重要な役割を果たしていたのです。 そのうちの一つであるCB2受容体は主に、破骨細胞(骨を吸収する細胞)と骨芽細胞(骨を形成する細胞)の中に存在し、骨代謝の調節を行っていると言われています。生理学では、骨の健康を保つにはこの破骨細胞と骨芽細胞のバランス調整が不可欠だとされています。そのため、高齢になりこの2種類の細胞のバランスが崩れると、骨折や骨密度の低下が起こってしまうのです。 カンナビジオール(CBD)はこれらの受容体のアゴニスト(作動薬)ではありませんが、CB2受容体の間接的な拮抗剤として作用すると言われています。2 この受容体は、骨芽細胞の発現や破骨細胞の増殖抑制を行ったり、骨芽細胞を活性化したり増殖を促します。また、皮質内骨の形成を促進し、骨密度の低下を防ぎ、正常な骨密度を維持するなどの働きがあります。一方でCB1受容体は、活性化することでノルエピネフリンと呼ばれる化学物質を抑制する働きがあります。3 最近の研究では、カンナビジオール(CBD)オイルを摂取する事で、これらの受容体の機能を正常に保ち、症状を緩和させたり骨粗しょう症の進行を遅らせる事が明らかになりました。 CBDは、リキッド、ペースト、オイル、カプセル、ガムやキャンディー、軟膏、スプレー、ドロップなどさまざまな形態や濃度のものが販売されています。 CBDを骨粗しょう症に使用するメリット これまでの長年にわたる研究で、CBDオイルやその他のCBD製品が骨粗しょう症に対して2つの明確な治療効果ががあることが明らかになっています。まず、CB2受容体とCB1受容体をマイナス方向に変調させる事で、アゴニストに結合する能力を低下させます。4 これは、一般的にはアントラージュ効果と呼ばれ、同様のカンナビノイド受容体として機能する他の化合物の効果を抑えることができることを意味します。 さらにCBDは、FAAHなどのいくつかの酵素を阻害して、これらのカンナビノイド受容体のもたらす効果を増強させる事ができます。研究者達は、CBDがこうした作用により骨に及ぼす健康問題のリスクを下げ、より健康な体を維持するのに有効であると結論づけています。 エンドカンナビノイドシステムと骨 前項でも触れた通り、エンドカンナビノイドシステム(ECS)には破骨細胞と骨芽細胞の活動制御という重要な役割がありますが、5 これは逆に考えれば、エンドカンナビノイドシステムに何らかの問題が発生すると、骨粗しょう症をはじめとするさまざまな症状を引き起こすという事です。実際、エンドカンナビノイドシステムが骨密度の増減を左右するという事を証明する研究結果もあり、6 それによると、脳内のエンドカンナビノイド受容体が不足すると骨のターンオーバー(生まれ変わり)が活発になると言われています。 こうした状況下では、体は常に古い骨細胞を「引退」させ続けますが、新しい骨細胞が十分に生産されないという状態が起こります。そこで、カンナビジオール(CBD)の助けによってカンナビノイド受容体が刺激され、エンドカンナビノイドが正常化して骨がバランスの取れたターンオーバーを行う事ができる様になるのです。 エンドカンナビノイドシステムは、基本的にカンナビノイド受容体で構成されており、外因性カンナビノイドであるCBDのようなカンナビノイド化合物によって活性化されます。一方、体内に自然に存在している内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)は、基本的に数種類の酵素によって体内で生成・分解されることからエンドカンナビノイドシステムの重要な働きを制御する役割を担っていると考えられています。内因性カンナビノイド受容体の数が減ると、骨粗しょう症の発症につながると言われているのはそのためです。 ステップアップ方式 当サイトでは、CBDを安全かつ効果的に摂取する方法として、「CBD: A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis」という本の中にある摂取方法を推奨しています。7 著者は、体重や体調に応じて摂取量を変える「ステップアップ方式」と呼ばれる摂取方法が有効であると述べています。より詳しいCBDの摂取方法については、ライノフ氏とバーンバウム氏の推奨する方法と、CBDの摂取方法の記事を参考にしてください。 CBDは本当に骨粗しょう症に効果がある? フランスの科学者による研究で、人の骨には脳細胞よりも高いレベルのエンドカンナビノイドとリガンドが存在することが明らかになりました。8 また、アナンダミドと呼ばれる体内で自然に生成されるカンナビノイドが、骨組織に影響を与えている可能性が示唆されました。アナンダミドには、CB2受容体の結合を補助する役割があり、CBDがそのアナンダミドを模倣することで、骨粗しょう症患者の骨の健康を改善することもわかっています。 イドリス・アル氏による別の研究では、骨粗しょう症治療におけるカンナビノイド受容体の役割に焦点を当てました。9 その結果、CBDが骨代謝やリガンドにポジティブな作用をもたらす可能性が示唆されました。この様にカンナビノイド受容体を利用して同化療法や再吸収の阻害をするという作用を持つCBDは、骨折の治療に利用できる可能性があるということになります。 また、2015年に発表されたコーガン・ニーマント氏の研究によると、マウスにCBDオイルを投与したところ、骨が耐えられる最大負荷が大幅に増加しました。10 また、CBDの使用によって骨折や損傷を負った骨の治癒過程が早まっただけでなく、骨密度の低下を遅らせることができることが明らかになりました。 […]

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CBD for arthritis

関節リウマチのためのCBD

CBDには幅広い効能がありますが、特に痛みを伴う症状に対しては優れた治療効果を発揮します。本稿では、CBDが関節リウマチにもたらす効果を詳しくご紹介いたします。 主な要因 遺伝子素因1 喫煙2 性別(女性の罹患率は男性の3倍)3 肥満4 CBDとリウマチ CBDオイル(カンナビジオール)は、様々な疾患に対して治療効果があると考えられており、これまで行われた数々の研究によると、CBDは体内の免疫系の調節をする役割があるという事がわかっています。その一つに、体内で炎症を起こす化学物質の生成を防ぐ、抗炎症作用の働きがあるため、5 皮膚に塗布することで痛みを和らげるという効果もあると言われています。6 この効果は、既に2003年にマウスを使って行われた研究で示唆されており、 CBDが慢性的な痛みの軽減に役立つ可能性があることが認知されるようになりました。7 この発見は、そうした慢性痛に苦しむ人が再び痛みから解放された人生を送れるという希望を与えるものでした。自己免疫性関節炎患には、罹患すると食欲が減退するという特徴がありますが、イスラエルの研究チームによれば、CBDは食欲を刺激するという効果を持っているため、8 CBDを使用することで食欲が改善し、疾患と闘うための栄養摂取ができるようになるといった効果も期待できるでしょう。 関節炎治療にCBDを使用するメリット 鎮痛剤の必要性を減らす 痛みを軽減する 従来の関節炎治療の副作用を抑える NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の必要性を減らす 運動能力が向上する 睡眠の質が上がる CBDを関節炎治療に使用した場合に考えられる副作用 CBDは、一般的には極めて安全な成分だといわれていますが、稀にいくつかの副作用が見られる場合もあります。現在報告されているものには、吐き気、下痢、眠気、食欲の変化、ドライマウスなどがあります。ただ、こうした症状は稀であり、仮に起こったとしても、リウマチの治療に用いられる従来の薬による深刻な副作用とは比べ物にならないほど軽微です。 関節炎治療に最適なCBDの摂取量 CBDに対する反応には個人差があるため、自分の体質に合った摂取量を正しく知る必要があります。そのためには、摂取中の身体の変化に常に注意を向ける必要がありますが、ライノフ氏とバーンバウム氏の提唱する「ステップアップ方式」は、そうした身体の反応を確かめながら最適な摂取量を特定するという画期的な摂取方法です。彼らの著書『CBD: A patient’s guide to Medical Cannabis』9 によると、マイクロドースと呼ばれる低用量の摂取方法から始める事で、関節炎に効く最適な摂取量がわかるとされています。低用量摂取(マイクロドーズ)の詳細やCBDの正しい飲み方については、CBDの摂取量に関する記事をご覧ください。 関節炎治療のためのCBDの摂取方法 CBDの使用方法は様々ですが、関節炎の治療に最適な使用方法は以下の通りです。 軟膏の局所使用 軟膏タイプのCBDは、局所的に使用できるため関節や筋肉の痛みを和らげるのに最適です。一般的には薬局で購入する事が可能ですが、カンナビスの合法化が進んでいない地域では、入手する事が難しいかもしれません。そうした場合は、関節の痛み緩和に特化した通常の軟膏を購入するという選択肢も残されています。 VAPEによる吸引摂取 吸入摂取は、一番即効性があり効果が得られる摂取方法で、効き目に応じてすぐに摂取をやめられるという特徴もあります。激しい痛みなどを素早く取り除きたい、といった場合に最適な摂取方法です。この方法では、摂取後約30分以内にCBDの効果が現れ始め、摂取した量に応じて1~4時間ほど持続します。即効性があり、効果も高いという理由で規制している国もありますので、この方法での摂取を検討する際には、お住まいの国でのCBDの規制について確認することをおすすめします。 CBDオイルによる舌下摂取 CBDオイルを舌の裏に垂らして摂取する方法です。スポイトを使ってオイルを数滴たらす方法が一般的ですが、お好みの分量を正確に測って摂取することもできます。「ティンクチャー」という言葉は通常、アルコールで抽出したものを指しますが、CBDティンクチャーは主にCO2法で抽出した液体のことを指します。こ方法は、最もクリーンで効率的な抽出方法と言われており、有害な残留物が残る事があるアルコール抽出で作られたCBDオイルよりもはるかに安全で高品質と言えるでしょう。 全てのタイプを試してみる カンナビスには、インディカ、サティバ、ハイブリッドなど様々な品種がありますが、どの種にも長所と短所があるため、これらを全て試してみて自分に合うものを見極めるという方法もまた、自分にあったCBD製品を見つけるのに有効な手段かもしれません。参考として、関節や筋肉の痛みがある場合には、心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があるCBDを多く含んだ品種がおすすめです。 関節炎とCBDに関する研究で明らかになったこと 現在、アメリカでは65歳以上の約50%が関節炎を患っていると言われており、全体で約6,000万人の大人と多くの子供がこの痛みに日々悩まされていると推定されています。こうした非常に一般的な疾患である関節炎に対するCBDの有効性を調べた研究が、これまで数多く行われてきました。ここでは、それらの研究結果をいくつかご紹介します。 2000年に出版された学術雑誌『米国科学アカデミー紀要』に掲載された研究によると、10 人工的に関節炎の症状を発症させた数匹のマウスに、CBDを経口投与と注射による投与の二通りで投薬したところ、関節の損傷の進行を大幅に遅らせるという結果が得られたと報告しています。 カンナビスを専門的に調査するBrightfield Groupは、2017年に2,400人の関節炎患者に対して、大規模調査を行いました。11 この調査では、対象者のうちCBDオイルを使用した人の多くが、CBDの使用に満足したと報告し、さらには、そのうちの42%が従来の医薬品の使用からCBDの使用に切り替えるという結果が得られました。 関節炎のためのCBD – カスタマーレビュー I’ve had arthrosis in […]

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cbd against alzheimers

アルツハイマー病のためのCBD

ここ数十年間の研究により、ヘンプには人体に良い影響を与える成分が多く含まれていることが分かってきました。この植物の最大の利点は、他のカンナビスよりもTHCなどの精神作用をもたらす成分の含有量が少ない代わりに、体内のあらゆる機能を調節し、不調を改善してくれるカンナビノイドが多く含まれていることです。 いくつかの研究では、カンナビスに含まれるCBDがアルツハイマー病を含む多くの病気に対して治療効果がある事が明らかになっています。12 WHO(世界保健機関)3 によると、アルツハイマー病は認知症の中でも最も一般的で、認知症患者の全体の60〜70%がこのアルツハイマー病を患っていると言われています。現在も世界中で約5,000万人が認知症に悩まされており、毎年1000万人近くが新たにこの疾患に発症しています。 後期になると、家族やヘルパーによる全面的なケアが必要になる場合がほとんどです。アルツハイマー病には投薬治療が行われますが、これはあくまで症状を緩和させるためのものであり、病状を回復させたり、進行を遅らせたりする効果はありません。 CBDがアルツハイマー病の症状を改善するメカニズム CBDのような植物由来のカンナビノイドは、体内で生成される内因性カンナビノイドと同様にいくつかの受容体を活性化させ、神経症状の発症を食い止める働きがあると言われています。その証拠に、ある臨床研究において、CBDが食欲不振や睡眠パターンの乱れなどの、アルツハイマー病で起こる特有の行動障害を改善したという結果が報告されています。4 アルツハイマー病の治療にCBDを使用するメリットは? カンナビジオール(CBD)は、カンナビス植物から抽出された天然の成分なため、一般的に処方されるアルツハイマー病の治療薬よりも健康リスクや副作用が少なく、安心して使用する事ができます。また、CBDはカンナビスから作られていますが、同じカンナビスの成分であるTHCのような酩酊感をもたらすことはありません。この章では、CBDがアルツハイマー病にもたらすメリットをいくつかご紹介します。 アルツハイマー病におけるエンドカンナビノイドシステムの役割 アルツハイマー病において重要なサインとなるのが、脳にできる老人斑と呼ばれるシミです。これが患者の記憶喪失、神経細胞の死滅、行動変化の原因となります。 ひとたび記憶プロセスや神経細胞同士のコミュニケーション不能になってしまうと、記憶形成や思い出すこと、また話すことなどの簡単な作業が難しくなっていきます。 ここ数年間で多くの医師や研究者が、エンドカンナビノイドシステム(ECS)がアルツハイマー病などの神経変性疾患に重要な役割を果たしている事を裏付ける研究結果を発表しています。また、彼らはエンドカンナビノイドシステムの主軸となる2つの受容体のうちの一つであるCB1受容体が、大脳基底核、海馬、大脳皮質、小脳などさまざまな部位に分布していることも発見しました。これらの部位は、記憶や学習に関連しており、アルツハイマー病の初期段階で影響を受ける箇所と重なります。5 アルツハイマー病治療のためのCBD摂取方法 CBD製品には現在さまざまなタイプがあり、アルツハイマー病治療のためにCBDを使用する需要は急速に拡大しています。この章では、アルツハイマー病治療でCBDを使用する方法をご紹介します。 まず、これまでの研究により、THCと高濃度のCBDの両方を使用する事でより高い治療効果が得られることが示されています。ただし、THCを使用する場合は、向精神作用を避けるために摂取量を少なくすることをお勧めします(現在日本ではTHCは違法とされています)が、残念なことにTHCは、多くの国で非合法の成分とされているため、使用が難しい場合もあります。フルスペクトラムのヘンプオイルは通常微量のTHCを含んでいますが、日本で入手可能な製品からはTHCが除去されていますので、向精神作用を伴わずに症状を和らげたい方に最適な製品です。CBDをアルツハイマー病患者が摂取する場合、最も簡単で効果が現れやすい方法は経口摂取です。その中でも、CBDオイルを舌の裏に垂らす舌下摂取が最も一般的と言われています。 アルツハイマー病治療のためのCBD摂取量 最適な摂取量を知るためには、さまざまな要素を考慮に入れる必要があります。その中には、個人的な事情、病気の度合いと段階の違いも含まれます。 これらが違えば、CBDに対する反応も人それぞれだということを認識しておくことが大切です。CBDの最適な摂取量は、ブランドや種類によって大きく異なるために混乱を招く事がありますが、基本的にはCBDの含有率によって適切な用量が決まります。 自分にとって最適な摂取量を知る方法に関しては、ライノフ氏とバーンバウム氏による『CBD:A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis』という本で紹介されているステップアップ方式がおすすめです。6 この本では、アルツハイマー病にはマイクロドーズ(低用量摂取)から始めることを推奨しています。理想的な摂取量やより詳しい情報については、CBDの摂取量に関する記事をご覧ください。 アルツハイマー病へのCBDの効果を調べた研究 2016年に大きな注目が集まる中で行われた小規模研究では、アルツハイマー病治療にCBDを使用することの効果や安全性が徹底的に調べられました。実験では、採用した10人の患者グループに4週間CBDを使用してもらい、データを測定しました。その結果、患者のNPI(神経精神医学インベントリー)のスコアが44.3から12.910へと大幅に減少しました。7 これは、攻撃性、焦燥感、妄想、無気力、過敏性が著しく減少している事を意味しています。この研究結果は非常に大きな発見だとして注目を浴び、その後大規模な臨床研究が行われることとなりました。 2011年、アメリカの研究グループは、アルツハイマー病にかかったマウスにおけるCBDの影響を調査しました。その結果、CBDにはアルツハイマー病に対する治療効果があり、治療に応用できる有望な成分である事が明らかとなりました。また、神経細胞が減っていくと認知機能の低下につながると言われていますが、CBDはその神経細胞の生成や成長を促す役割があることもわかりました。8 参考文献 Kogan, Natalya M., and Raphael Mechoulam. “Cannabinoids in health and disease.” Dialogues in clinical neuroscience 9.4 (2007): 413. [↩]Iuvone, T., Esposito, G., De Filippis, […]

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緑内障のためのCBD

緑内障のためのCBD

緑内障は、目の視神経にダメージを与える病気で、目の中の液体である房水が排水されずに溜まる事で起こります。これにより、目の中の圧力が高まり、視神経をいためてしまいます。 近年では、緑内障が幅広い世代で見られる傾向にありますが、特に60歳以上の高齢者が発症しやすいと言われています。緑内障が長く続くと、永久的に失明してしまったり、部分的な視力の低下を招くなどの深刻な後遺症を残すおそれがあるにもかかわらず 、初期には痛みなどの自覚症状を伴わないため、早期治療が難しいと言われています。そのため、こうした視力低下が起こる前に発見できるように、日頃からこまめに眼科を受診することが大切です。 緑内障の兆候と症状 多くの患者が経験する一般的な症状には、両目の視野狭窄、激しい目の痛み、目のかすみ、嘔吐や吐き気、目の充血、そして暗い場所での視力障害などがあります。 緑内障の原因 緑内障は、以下のような要因で発症します。 老齢 人種の違い(ヒスパニック系、東アジア系、アフリカ系アメリカ人は、白人よりも緑内障のリスクが高いとされています。 甲状腺機能低下症 糖尿病 目の疾患 怪我 目の手術 近視 エンドカンナビノイド・システムと緑内障 私たちは皆、体の中に炎症や神経保護に不可欠なエンドカンナビノイドシステムと呼ばれる調節機能を有しており、眼球においては、眼球組織に存在するカンナビノイド受容体CB1が、眼圧を正常にコントロールしています。このことから、多くの研究者は、CBDのようなカンナビノイド系の成分を持つ製品を使用することで、目の健康を保っているエンドカンナビノイドシステムの機能を助ける事で、眼圧が下がり網膜細胞も保護される事を期待しています。 CBDの緑内障への効果を調べた研究 現在、世界中でCBDと緑内障の関連性を調べるための臨床研究や実験が、数多く行われています。その結果、CBDやその他のカンナビス製品が緑内障の治療に役立つ事が徐々に明らかになってきました。 例えば、スコットランドにあるアバディーン大学の教授グループによる研究では、CBDなどのカンナビノイド化合物が緑内障の代表的な症状を大幅に和らげる事が実証されました。これは、カンナビノイドによって眼圧を下げることに成功し、神経保護作用が効果的に働いたことを意味します。1 また、1972年に行われた別の研究では、カンナビスを摂取する事で眼圧が30〜35%低下するという研究結果が報告されました。2 これらの研究は、カンナビノイドを含む製品の摂取によって緑内障の症状を緩和させる事ができる可能性を示唆しています。 1980年代初頭からは、CBDを緑内障治療に有効かを調べる研究が、米国とヨーロッパで盛んに行われるようになりました。3 それらの研究の多くは、CBG、CBD、内因性カンナビノイドなど、その他多くのカンナビノイド化合物を局所的に投与することで眼圧が下がるかどうかを調べるというものでした。その結果、多くのカンナビノイド化合物が効果的に眼圧を下げる働きを持っている事がわかりました。さらに重要な事実として、組織学的研究においてカンナビノイドによる眼圧低下に、CB1受容体が直接作用していた事が明らかになりました。 しかしながら、最新の研究ではカンナビノイドの一つであるCBDは、4 逆に眼圧を引き上げてしまうなど、緑内障の症状をむしろ悪化させる作用も持っているという結果が報告されています。 現在、多くの眼科医が、特に緑内障の中期・後期にある患者にCBD製品の使用を勧めています。CBDは、神経保護作用やカンナビノイドシステムの働きを助ける効果によって緑内障の治療に貢献する事は確かですが、上記の研究の通りメリットだけではないため、今後の研究でこうした不透明な部分が解明されていくことに期待したいものです。 おすすめの記事: 目薬タイプのCBD 参考文献 Tomida, I., Pertwee, R. and Azuara-Blanco, A. (2004). Cannabinoids and glaucoma. British Journal of Ophthalmology, 88(5), pp.708-713. [↩]Tomida, I., Azuara-Blanco, A., House, H., Flint, M., Pertwee, […]

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パーキンソン病の症状を改善するCBD

パーキンソン病の症状を改善するCBD

パーキンソン病は、稀な病気ではありません。ある調査によると、アルツハイマーの次に一般的とも言われており、アメリカだけでも、毎年6万人もの人が新たにパーキンソン病と診断されています。 パーキンソン病の症状 振戦(しんせん) – 手足の指から震えはじめます。 話し方の変化 – 口調が穏やかになったり、早くなったり、言葉を濁したり、話す前にためらったりと極端に変化するようになります。 字の変化 – 書くことが困難になったり、文字が小さくなったりします。 自動運動の低下 – まばたき、笑顔、歩く際の手の振り方など、無意識に行っている動作が難しくなります。 動きの鈍化(動作緩慢) – パーキンソン病を患うと、次第に動きが鈍くなり、簡単な作業も困難に感じたり時間がかかったりするようになります。 筋固縮 – 筋肉の硬直は、身体のどの部分にも起こる可能性があります。 姿勢とバランスの崩れ – 姿勢が前かがみになったり、バランスが取りづらくなったりします。 CBDは、カンナビスから抽出された有効成分で、主にオイルに混ぜて使用されます。カンナビスには、カンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)という2つの主要成分がありますが、CBDオイルには向精神作用があるTHCの含有量が低く、反対にCBD含有量が高いカンナビスが用いられており、さらに残ったTHCを分離除去して製造されています。これが、CBDはいわゆる「ハイ」になる陶酔作用を来す事がなく、安心して治療に活かせると言われている理由です。 私たちの身体中に備わっているエンドカンナビノイドシステムは、体内のバランスを維持することで、気分、食欲、体温などをコントロールしながら、身体の外からの脅威や影響と戦っています。体内には、CB1とCB2と呼ばれるカンナビノイド受容体が存在します。CBDオイルが体内に入って受容体と結合すると、パーキンソン病の症状を抑制する事で知られるドーパミンを、脳内で分泌する助けをします。 2017年の研究では、CBDがパーキンソン病によるいくつかの運動障害の原因である受容体のGPR6をブロックする働きがある事が証明されました。1 また、別の調査では、CBDが精神疾患を伴わないパーキンソン病患者のQOL(生活の質)を改善するというポジティブな結果が報告されました。 パーキンソン病の治療にCBDを使用するメリットは? CBDは、ウェルネス業界や健康食品業界で、急速に人気と注目を集めていますが、その背景には、研究者達が日夜研究を重ねたことにより、CBDの痛みや不安をはじめとする様々な症状や疾患に対して、高い治療効果を持つ事が次々に明らかになってきた事があります。現在確認されている、CBDがパーキンソン病にもたらす効果は以下の通りです。 エンドカンナビノイドシステムとパーキンソン病 エンドカンナビノイドシステムは、免疫組織や内分泌、脳の機能を正常に保つために体内に備わっている、極めて重要な仕組みです。この機構は、ストレスに対する身体反応や生殖機能を司るホルモンの分泌を調整しています。このシステムは、CB1とCB2と呼ばれる受容体が身体中に存在する事で機能しており、 運動制御、痛み、気分、摂食行動、認知など、人の身体が持つ生理機能の大部分をコントロールしていると言われています。パーキンソン病は、これらの機能のほとんどに影響を与えます。これはつまり、エンドカンナビノイドシステムそのものに直接影響を与えているという事です。 したがって、パーキンソン病を患う人が運動機能の低下、痛み、睡眠の妨げなどの症状を改善するためには、その全てを司るエンドカンナビノイドシステムが常に最高の状態で機能している事が不可欠なのです。前述した通り、CBDはエンドカンナビノイドシステムの要である受容体に作用し、エンドカンナビノイドシステム全体の機能を高めることができるので、CBDはパーキンソン病の改善方法として最適と言えます。 CBDオイルの使用が初めての場合は勿論、過去に使用経験がある人でも治療に使用する際は正しい用量を守ることが大切です。かかりつけの医師に従いながら、まずは狙いの症状を定め、少量から摂取を始めてください。 オイルタイプの摂取が難しい場合は、CBDカプセルという選択肢もあります。この場合も、必ず医師に相談して正しい用量を守ってください。CBDは天然成分なので、同じ症状でも人によって効き目に差が出る場合がある事を留意して使用してください。したがって、万が一のことを考えてはじめは低用量から摂取を始め、注意深く身体の反応を確かめてください。 CBDオイルを経口摂取する際は、舌の下に1分ほど保持してから飲み込んでください。その他の経口摂取の方法としては、チョコレートバーのような食品タイプ、チューインガム、オーラルストリップタイプがあります。 パーキンソン病へのCBDの効果を調べた研究 長年にわたる研究で、パーキンソン病の早期発見が進行を出来るだけ抑えてコントロールする鍵だと言われてきました。また、最近では遺伝子治療、幹細胞の活用、胎児組織の移植などの新たなアプローチによる治療法の開発が行われています。このようにして、多くの研究者達が長い年月を研究に費やし努力を重ねた事が功を奏し、 パーキンソン病治療は、目覚ましい進歩を遂げました。研究に取り組んでいる科学者達は、環境的要因または一般的要因によるパーキンソン病を患うメカニズムと、脳機能に及ぼす影響が解明される日はそう遠くないと信じています。 参考文献 Peres, Fernanda F., et al. „Cannabidiol as a promising strategy to treat and prevent movement disorders?.“ Frontiers […]

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