CBD for als

ALS(筋萎縮性側索硬化症)治療のためのCBD

カンナビスは、あらゆる病気を治療することのできる可能性を秘めている成分です。カンナビスに含まれる精神活性作用を持たない成分の一つであるカンナビジオール(CBD)は、ALSを含む多くの疾患に対して治療効果を持つ事が、これまで行われてきた様々な研究で明らかになっています。1 ALSとは? ALSという略称で知られている筋萎縮性側索硬化症は、運動神経細胞が変性することで筋肉が萎縮し、動作が困難になる神経・筋疾患です。2 運動神経細胞とは、脳から送られる運動の指令を筋肉に伝達する役割を持つ神経細胞のことで、ALSを患うとこの運動神経細胞が影響を受けるため、この指令が身体中の筋肉に伝達されなくなってしまいます。一言で言うとALSは、体の運動プロセスに大きな影響を与え、自分の思い通りに動けなくなったり、体の一部が意思と違う動きをしてしまったりする、運動機能に問題が起こる病気です。 カンナビス専門の医療機関であるカラパ医院によると、ALSと診断された人の余命は限られているといわれているものの、受ける治療によって長くも短くもなります。ALSの症状には、言葉の乱れ、継続的な筋力の低下、こむら返りや筋肉の不随意運動、筋肉のけいれんなどがあります。 筋萎縮性側索硬化症は、遺伝子の突然変異が原因である事がわかっており、ほとんどの場合家族から受け継いだ遺伝子によってALSが発症するといわれています。その他の要因としては、高齢者におけるALSの罹患率は若年者に比べて高いため、年齢もリスク要因の一つだと言えます。また、ALSは女性よりも男性が罹患する割合が高いという報告があります。3 CBDがALSの症状を改善するメカニズム CBDには、ALSの症状に対して以下の様な効果があります。 唾液の分泌抑制:ALSを患うと筋肉の動きをコントロールすることが難しくなりますが、口の筋肉もその例外ではなく、舌や口周りの筋力が衰えることで口の中に唾液が溜まり過ぎてしまいます。 筋弛緩作用:これは、体の筋肉が頻繁に収縮を繰り返してしまうALSの症状とは逆の作用で、CBDを摂取することによって、体がピクピクするといった筋収縮を抑える事ができます。 鎮痛作用:筋萎縮性側索硬化症によって神経と筋肉が機能不全を起こすと、患部に強い痛みが現れます。CBDには、このような辛い痛みを和らげる効果があります。 睡眠の質の向上:ALS患者の多くは、その症状によって睡眠障害に悩んでいますが、CBDは、この記事でも触れている通り、睡眠を促す効果があるため、この点においてもALS治療にふさわしいといわれています。 食欲増進:食欲不振を伴う疾患は多く、ALSも同じく、食欲を減退させる場合があります。CBDを摂取すると食欲が正常な状態へと戻っていくため、ストレスなく食事を行う事ができる様になるでしょう。4 エンドカンナビノイドシステムとALSの関係性 CBDは、ALS治療において酵素の働きに大きな作用をもたらします。前述の通り、ALSは運動神経細胞が死滅していく疾患ですが、これは、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)と呼ばれる酵素が、運動神経細胞の活動時に生じる老廃物を十分に除去できず、その老廃物が細胞内に蓄積していくことで起こります。老廃物が細胞内から除去されないと、運動神経細胞のDNAが深刻なダメージを受けてしまいます。CBDには抗酸化作用があるため、酵素の働きを助けることで細胞内に蓄積される老廃物の量を減らします。5 CBDをALS治療として使用する方法 当然ではありますが、CBDをALS治療の目的で使用する際には、医師と十分に話し合った上で使用を開始するようにしてください。適切なCBDの摂取量は、目的や状況によって変わります。例えば、ターゲットの疾患の初期段階にある場合の摂取量は、長期にわたってその病気と付き合っている人と比べて少なくなるでしょう。また、痛みの度合いも人によってそれぞれで、それほど痛みを感じていないという場合には当然摂取量が少なくなります。この様に、自分の病状にあった最適な量のCBDを摂取する事で、最大限の効果を得る事ができるでしょう。 最適なCBDの摂取量を知るためには、自分の症状の重さや体質などを考慮に入れる必要があります。その上で、まずは低用量から始めて、徐々に量を増やしながら反応を見ていく方法で自分にあった摂取量を探るという方法が推奨されています。これは、ジュリアナ・バーンバウム氏とレオナルド・ライノフ氏の共著「CBD:A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis」の中で紹介されているステップアップ方式という摂取方法で、6 ALSの場合に関しても、著者はこの方法に従ってマイクロドース(低用量)から始めることを推奨しています。マイクロドースについて、またCBDを正しく摂取する方法についての詳細は、CBDの摂取量に関する記事をお読みください。 ALSとCBDに関する医学研究 カプラン医院によるCBDのALSに対する治療効果に関する発表によると、スペインのコンプルテンセ大学が実施した研究で、ALSを持つマウスにCBDオイルを投与したところ、病気の進行が遅くなったという結果が報告されました。7 また、CBDオイルが筋肉の動きを管理する化学物質の分解速度を上げるなど、神経系の機能調整を助けるという結果も出ています。8 これらの研究結果で明らかになったCBDの効果だけを見てみても、CBDがALS治療に対していかに大きな治療効果を持っているかという事がわかります。以上のことから、CBDはALSの諸症状を治療するのに有効であると言えます。 まとめ 結論として、CBDはALSの症状軽減に役立つ事がわかりました。ALSは辛い痛みや不快感を伴う疾患です。この疾患を患う人が痛みや不快感に苦しむ事なく少しでも長く生きられるような治療方法を確立していくことは、今後の医療分野における大きな課題です。CBDオイルは、痛みを和らげ、筋肉を弛緩する効果があります。適切な使用方法を守ることで、こうした効果を最大限に得る事ができます。CBDは天然成分であるため、他の処方薬や治療法を併用することも可能です。ただ、危険な飲み合わせもあるため、使用する際は必ず医師に相談する様にしてください。 参考文献 Kogan, Natalya M., and Raphael Mechoulam. „Cannabinoids in health and disease.“ Dialogues in clinical neuroscience 9.4 (2007): 413. [↩]Gastl, R., and A. C. Ludolph. „Amyotrophe Lateralsklerose.“ Der Nervenarzt 78.12 (2007): […]

続きを読む
CBD for Multiple Sclerosis

多発性硬化症(MS)治療のためのCBD

多発性硬化症(MS)は、中枢神経系に影響を及ぼす自己免疫疾患の中でも最も一般的な神経性の疾患の一つで、若年層から中高年まで、幅広い年齢層で見られるのが特徴です。 この病気は体を容赦無く蝕んでいくため、一度かかると一般的な日常生活を送ることが非常に困難になってしまいます。発症すると、程なくして働けなくなったり、常に助けや介護が必要になるほどに症状が進行します。多発性硬化症を発症した人の多くは、筋肉の衰弱によるけいれんや手足の硬直などによって生活の質が著しく低下してしまいます。 多発性硬化症の一般的な症状 運動の制限 疲労感 痛み 感覚障害 麻痺 膀胱機能障害 痙性 アメリカのテレビタレントであるモンテル・ウィリアムズは、自身の多発性硬化症の症状を改善するために、医療用のカンナビスを使用していることを公言しています。彼は著名な医療カンナビス容認派で、何十年にもわたってCBDの合法化を訴えてきました。こうした声は、多発性硬化症患者の間で年々大きくなってきています。 多発性硬化症にCBDを使用する際に考えられる副作用 CBDは天然の化合物であるため、副作用が非常に少ないと言われています。そうは言っても、その他の治療薬と同様、幾つかの副作用があります。1 これまでに報告されているものは、ドライマウス、低血圧、もうろう状態、眠気などです。 ドライマウスに関しては、水を摂取する事で簡単に改善する事が可能です。また、高濃度のCBDを摂取する場合には、同時に服用しているその他の医薬品の効果を低下させてしまうため注意が必要です。この問題は副作用として数えられる事がありますが、用量を調節する事で容易に対策する事が出来るため、注意して使用する分には心配する必要はないでしょう。 関連記事: CBDオイルの副作用:総合ガイド 多発性硬化症の治療に最適なCBDの摂取量 CBDの効き目や反応は個人によって異なるため、最適な摂取量も人によって変わってきます。 レオナルド・ライノフ、ジュリアーナ・バーンバウム著『CBD: A Patient’s Guide To Medical Cannabis』では、自分に合ったCBD摂取量を特定するための方法が提示されています。2 その方法とは、1日あたりの摂取量を期待する効果が得られるまで徐々に増やしていくというものです。ライノフ氏とバーンバウム氏によれば、まずはマイクロドースと呼ばれる、極微量の摂取から始め、慎重に摂取量を増やしていく事で、適切な摂取量を安全に知る事ができます。摂取量の違いやCBDオイルの正しい摂取方法について詳しく知りたい方は、こちらのCBD摂取量ガイドをご覧ください。 CBDの使用方法 CBDには、いくつか異なる使用方法があります。最も一般的なのは、スポイトで口の中に含むCBDオイルですが、このほかにもCBD抽出液や錠剤タイプもあります。また、CBDリキッドを電子タバコで吸入摂取する方法も人気です。また、筋肉や関節の痛みの緩和にはCBDオイルが配合されたクリームやバームタイプが最適です。 CBDが多発性硬化症の治療に有効である事を示した研究 特定のカンナビノイドが、多発性硬化症やその他の神経変性疾患のけいれん症状を軽減することは、豊富な前臨床および臨床の研究データが十分に示しています。3 また、神経障害性疼痛に対するカンナビノイドの治療効果を調べる研究では、4 CBDの入った経口スプレーとプラセボ(偽薬)の経口スプレーを数週間させた結果、CBDを摂取した患者グループの大多数が、プラセボを摂取した患者よりも痛みが軽減したと報告しました。 多発性硬化症(MS)治療のためのCBD – カスタマーレビュー I can only give Nordic Oil the best score “All I can do is give Nordic Oil the highest […]

続きを読む
cbd for essential tremor

本態性振戦のためのCBD

当サイトではこれまで、CBDが有効に働く疾患として、多発性硬化症、パーキンソン病、薬物離脱症などを取り上げてきましたが、同じ神経系に異常をもたらす疾患である本態性振戦には、CBDはどの様に作用するのでしょうか。 本態性振戦は、この疾患を患っている家族から遺伝的に受け継がれるか、前述した疾患の副症状として現れる事がわかっています。 CBDは、これらの本態性振戦の原因となる多発性硬化症、パーキンソン病、薬物離脱症に対して大きな治療効果を発揮する事が医学的に証明されているため、本態性振戦に対しても何らかの改善が期待されています。本稿では、CBDと本態性振戦について詳しくご紹介いたします。 CBDは、カンナビス植物(別名ヘンプ)由来のカンナビノイドで、向精神作用を持たないため、使用に伴うめまいや多幸感などの好ましくない作用を引き起こす事がありません。治療効果は多岐にわたりますが、毒性は非常に少なく副作用が起こる事も稀です。 ただ、軽度の振戦であれば日常生活に影響はありませんが、重度の場合、日々行う体の動作が思う様に出来なくなり、様々な場面で不都合を生じてしまうので、診断は慎重に行われる必要があります。 前述したように、振戦はさまざまな部位に現れるため、震え方も多様です。本態性振戦の最も一般的な症状は、以下の通りです。 文字を書いたり、物を持ったり、手を使う際に起こる、手や腕の顕著な震え 頭や首が上下左右に揺れるなどの不随意運動 まぶたの痙攣 舌や声帯の震えにより、話すときに声が震えて聞こえる 体幹、脚、足の震えにおける異常な歩行やバランス感覚の喪失 本態性振戦は、通常、40歳以上に見られる症状で、家族内で発症するケースが多いため、遺伝が大きく関係していると言われています。罹患した人の家族に本態性振戦の患者がいる場合は 「家族性振戦」 と呼ばれ、発症した両親の子供は50%の確率で本態性振戦の遺伝子を引き継ぐと言われています。 従来の本態性振戦の治療法 本態性振戦を100%完治させる治療法は未だ確立されていませんが、医療機関ではいくつかのアプローチで治療が行われています。例えば、抗てんかん薬、脳深部刺激(DBS)として知られる脳外科手術、視床の組織を破壊することを目的とした超音波MRI治療などが主な治療法です。 これらの治療法は一定の成果を上げてはいますが、侵襲性があり費用も高いため、さまざまな面でリスクの大きい治療法といえるでしょう。 CBDと本態性振戦 – 代替療法 CBDオイルは、本態性振戦のためのより侵襲性の低い治療薬として、大きな可能性を秘めています。カンナビノイドであるCBDの筋肉弛緩作用、発作を鎮める作用については、すでに数多くの医学研究により広く認知される様になりましたが、1 CBDが持つ治療効果の本質は、エンドカンナビノイドシステム(ECS)との相互作用にあります。エンドカンナビノイド受容体を軸として働くECSは、痛み、空腹感、感情など、私たちのあらゆる身体機能が正常に保たれる様に常に調節しています。つまり、体内に問題が起こった時に治癒プロセスを開始させるかどうかの手綱を握っているのが、このECSなのです。CBDは、この治癒プロセスを主導するエンドカンナビノイドの生産量を増大させるため、治癒プロセスが促進されます。 関連記事: エンドカンナビノイドシステム CBDオイルを本態性振戦に使用すると、オイルに含まれるCBDを含めた多くのカンナビノイドが、筋肉の動きをつかさどるエンドカンナビノイド受容体と相互作用し、ECSの調節機能を活性化させます。この受容体は、脳と体全体に分布しており、CBDオイルがこれらの受容体に作用することで、リラックス効果、抗炎症作用、震えの軽減が期待できます。とある研究では、CBDが神経保護剤として効果的に作用し、上記の効果が証明されました。2 近年のCBD市場の拡大に伴い、過去に発表された目覚ましい研究結果が再び注目を集め始めています。こうした流れもあり、CBDが本態性振戦の治療法として正式に認められる事への期待が高まっています。 さらに、この流れに拍車をかける研究が、カリフォルニア大学サンディエゴ校で新たに開始されました。このFDA(米食品医薬品局)の承認を得ている正式な研究では、3 CBDとTHCの本態性振戦への効果を本格的に検証する試験が行われ、2019年末に結果が発表されました。この臨床試験の主任であるフェッター・ナハブ博士は、これまで解明されてこなかった本態性振戦の適切な治療法がCBDによって成し得るかもしれないとし、非常に大きな情熱を注いで研究に取り組んでいます。彼女はこの疾患について以下の様にコメントしています。「本態性振戦の患者は、パーキンソン病の10倍近くいると言われていますが、誰もこの疾患についてはっきりとした説明ができません。それほど開拓が進んでいない分野において、根本的な治療法が見つかる可能性が見えてきたということは、とても大きな医学進歩になります」 本態性振戦のためのCBD:摂取方法 本態性振戦を治療・改善するためにCBDを使用する場合、二通りの摂取方法があります。CBDに対する体の反応は人それぞれ異なりますので、今からご紹介する方法の中から、自分の体にあった最善の方法を見つけて安全に使用しましょう。 CBDオイルの舌下摂取CBDオイルは通常、スポイト付きの小さなボトルに入っています。使用する際は、数滴を舌の裏に垂らし、1分ほど含んだままにしてオイルを体内に吸収させます。 CBDリキッドの吸引摂取CBDのEリキッドによる摂取は、本質的振戦の自然療法の中でも最も手軽で人気が高い方法です。摂取すると、CBDの蒸気が肺に入り、より速やかに血流に吸収され、リラックス効果を発揮します。 CBDを摂取するにあたって、どの人にとっても最適な摂取方法というものはありません。なぜなら前述の通り、CBDに対する反応は人それぞれで、自分の体の声に常に耳を傾け、自分にだけの最適な量を見極める必要があるからです。 本サイトでは『CBD: A Patient’s Guide To Medical Cannabis(レオナルド・ライノフ著)』というCBDの用法・用量に関する本で紹介されているステップアップ方式を常に推奨しています。4 この方式では、1日に1滴の摂取を三回に分けるといった低用量摂取から始めて、3日ごとに徐々に量を増やし、この量が1日3滴を三回になるまで続けていく中で、体がどの様に反応するかを丁寧に観察する、という摂取方法を推奨しています。軽度の症状であれば、だいたい1回につき25mgが十分な摂取量と言われています。 関連記事:CBDの摂取量ガイド CBDを使用した本態性振戦患者の体験談 ネット上では、本態性振戦に対するCBDの効果について語られている体験談が、多く見つかります。あるCBDショップでは、提供したCBD製品によって症状改善が見られたユーザーの声が取り上げられています。この女性は、CBD製品のおかげで本態性振戦とポルフィリン症の症状に悩まされる事がなくなったと話しています。 まとめ これまでのことから、CBDは本態性振戦の治療に極めて効果的だという事がわかりました。CBDを使用する事により、けいれんが大幅に減少し、通常の日常生活を送ることができる様になったという事例も、数多く報告されています。摂取方法は、CBDオイルの経口摂取とEリキッドの吸引摂取がより高い効果を期待できると言われています。コスト面でも、他の処方薬や手術に比べ、はるかに安価です。また、天然成分なため副作用も極めて少ないため、日々の生活を改善するための治療薬として、安全に使用する事ができます。 本態性振戦は、必ずしも治療が必要な疾患ではありません。しかし、本態性振戦が生活に深刻な影響を与えるほど重度な場合には、代替手段を用いて症状を抑える必要があるかもしれません。 参考文献 Gloss D und Vickrey B. „Cannabinoids for epilepsy.“ PubMed […]

続きを読む
cbd against alzheimers

アルツハイマー病のためのCBD

ここ数十年間の研究により、ヘンプには人体に良い影響を与える成分が多く含まれていることが分かってきました。この植物の最大の利点は、他のカンナビスよりもTHCなどの精神作用をもたらす成分の含有量が少ない代わりに、体内のあらゆる機能を調節し、不調を改善してくれるカンナビノイドが多く含まれていることです。 いくつかの研究では、カンナビスに含まれるCBDがアルツハイマー病を含む多くの病気に対して治療効果がある事が明らかになっています。12 WHO(世界保健機関)3 によると、アルツハイマー病は認知症の中でも最も一般的で、認知症患者の全体の60〜70%がこのアルツハイマー病を患っていると言われています。現在も世界中で約5,000万人が認知症に悩まされており、毎年1000万人近くが新たにこの疾患に発症しています。 後期になると、家族やヘルパーによる全面的なケアが必要になる場合がほとんどです。アルツハイマー病には投薬治療が行われますが、これはあくまで症状を緩和させるためのものであり、病状を回復させたり、進行を遅らせたりする効果はありません。 CBDがアルツハイマー病の症状を改善するメカニズム CBDのような植物由来のカンナビノイドは、体内で生成される内因性カンナビノイドと同様にいくつかの受容体を活性化させ、神経症状の発症を食い止める働きがあると言われています。その証拠に、ある臨床研究において、CBDが食欲不振や睡眠パターンの乱れなどの、アルツハイマー病で起こる特有の行動障害を改善したという結果が報告されています。4 アルツハイマー病の治療にCBDを使用するメリットは? カンナビジオール(CBD)は、カンナビス植物から抽出された天然の成分なため、一般的に処方されるアルツハイマー病の治療薬よりも健康リスクや副作用が少なく、安心して使用する事ができます。また、CBDはカンナビスから作られていますが、同じカンナビスの成分であるTHCのような酩酊感をもたらすことはありません。この章では、CBDがアルツハイマー病にもたらすメリットをいくつかご紹介します。 アルツハイマー病におけるエンドカンナビノイドシステムの役割 アルツハイマー病において重要なサインとなるのが、脳にできる老人斑と呼ばれるシミです。これが患者の記憶喪失、神経細胞の死滅、行動変化の原因となります。 ひとたび記憶プロセスや神経細胞同士のコミュニケーション不能になってしまうと、記憶形成や思い出すこと、また話すことなどの簡単な作業が難しくなっていきます。 ここ数年間で多くの医師や研究者が、エンドカンナビノイドシステム(ECS)がアルツハイマー病などの神経変性疾患に重要な役割を果たしている事を裏付ける研究結果を発表しています。また、彼らはエンドカンナビノイドシステムの主軸となる2つの受容体のうちの一つであるCB1受容体が、大脳基底核、海馬、大脳皮質、小脳などさまざまな部位に分布していることも発見しました。これらの部位は、記憶や学習に関連しており、アルツハイマー病の初期段階で影響を受ける箇所と重なります。5 アルツハイマー病治療のためのCBD摂取方法 CBD製品には現在さまざまなタイプがあり、アルツハイマー病治療のためにCBDを使用する需要は急速に拡大しています。この章では、アルツハイマー病治療でCBDを使用する方法をご紹介します。 まず、これまでの研究により、THCと高濃度のCBDの両方を使用する事でより高い治療効果が得られることが示されています。ただし、THCを使用する場合は、向精神作用を避けるために摂取量を少なくすることをお勧めします(現在日本ではTHCは違法とされています)が、残念なことにTHCは、多くの国で非合法の成分とされているため、使用が難しい場合もあります。フルスペクトラムのヘンプオイルは通常微量のTHCを含んでいますが、日本で入手可能な製品からはTHCが除去されていますので、向精神作用を伴わずに症状を和らげたい方に最適な製品です。CBDをアルツハイマー病患者が摂取する場合、最も簡単で効果が現れやすい方法は経口摂取です。その中でも、CBDオイルを舌の裏に垂らす舌下摂取が最も一般的と言われています。 アルツハイマー病治療のためのCBD摂取量 最適な摂取量を知るためには、さまざまな要素を考慮に入れる必要があります。その中には、個人的な事情、病気の度合いと段階の違いも含まれます。 これらが違えば、CBDに対する反応も人それぞれだということを認識しておくことが大切です。CBDの最適な摂取量は、ブランドや種類によって大きく異なるために混乱を招く事がありますが、基本的にはCBDの含有率によって適切な用量が決まります。 自分にとって最適な摂取量を知る方法に関しては、ライノフ氏とバーンバウム氏による『CBD:A Patient’s Guide to Medicinal Cannabis』という本で紹介されているステップアップ方式がおすすめです。6 この本では、アルツハイマー病にはマイクロドーズ(低用量摂取)から始めることを推奨しています。理想的な摂取量やより詳しい情報については、CBDの摂取量に関する記事をご覧ください。 アルツハイマー病へのCBDの効果を調べた研究 2016年に大きな注目が集まる中で行われた小規模研究では、アルツハイマー病治療にCBDを使用することの効果や安全性が徹底的に調べられました。実験では、採用した10人の患者グループに4週間CBDを使用してもらい、データを測定しました。その結果、患者のNPI(神経精神医学インベントリー)のスコアが44.3から12.910へと大幅に減少しました。7 これは、攻撃性、焦燥感、妄想、無気力、過敏性が著しく減少している事を意味しています。この研究結果は非常に大きな発見だとして注目を浴び、その後大規模な臨床研究が行われることとなりました。 2011年、アメリカの研究グループは、アルツハイマー病にかかったマウスにおけるCBDの影響を調査しました。その結果、CBDにはアルツハイマー病に対する治療効果があり、治療に応用できる有望な成分である事が明らかとなりました。また、神経細胞が減っていくと認知機能の低下につながると言われていますが、CBDはその神経細胞の生成や成長を促す役割があることもわかりました。8 参考文献 Kogan, Natalya M., and Raphael Mechoulam. “Cannabinoids in health and disease.” Dialogues in clinical neuroscience 9.4 (2007): 413. [↩]Iuvone, T., Esposito, G., De Filippis, […]

続きを読む
てんかんのためのCBD

てんかんのためのCBD

てんかんの原因はまだはっきりとわかっていませんが、研究者は以下の要因によって発症すると考えています。: 発作 出生児における酸素不足 頭の外傷 低血糖とナトリウム不足 脳腫瘍 脳の損傷 遺伝的要因 CBDが発作を止めるメカニズム 1970年代に、研究者たちはカンナビジオールが抗けいれん作用を持っているという結論を出しました。1 抗けいれん薬(抗てんかん薬)は、てんかんの発作を止めるための薬です。 てんかん患者の約3分の1は、治療抵抗性のてんかんを患っていると言われています。 2013年に「Epilepsy & Behavior」誌に掲載された研究では、治療抵抗性てんかんを持つ子供を対象として、CBD量を増やした医療用大麻が与える影響を調べました。2 19人の被験者の内13人がドラベ症候群、4人がドーゼ症候群、1人がレノックス・ガストー症候群、最後の1人が特発性てんかんを患っていました。 結果として、19人中16人(84%)の発作の頻度が減少し、そのうち2人は完全に発作がなくなりました。 また、気分や睡眠の改善などのポジティヴな副作用も見られました。 特に、ドーゼ症候群においては、CBDが睡眠の質の改善に良好に作用する可能性が示唆されました。 別の研究では、CBDがいびきの治療として有効だとしています。3 Porter, Brenda E., and Catherine Jacobsonによる研究結果 患者はCBDの服用期間中、ルフィナミド、オンフィ、フェノバルビタール、パルプロ酸ナトリウム、クロナゼパム、スチリペントール、トピラマート、ゾニサミド、ロラゼパム、エトスクシミド、ステロイド、デパコテの服用を中止しました。薬の使用を中止する場合は、必ず医師に相談してください。この研究では、被験者によってはCBD摂取量が非常に高く設定されています。ヘンプペディアでは、子供に向けたCBD摂取を推奨している訳ではありません。 てんかん治療にCBDを使用するメリット CBDをてんかんの治療に使用することのメリットは数多くあります。 Karler氏、Porte氏r、Devinksky氏、Orrin氏、Cunha氏などによる数多くの研究で、その事が明らかになっています。1 2 4 5 メリットには以下のようなものがあります。: 天然成分のため大きな副作用が起こらない Devinsky氏らの2014年の調査では、CBDにはてんかんを和らげる働きがあると報告されています。1500mg/日までの高用量投与では、危険な副作用は見られませんでした。Porter氏, Brenda E.氏, Catherine Jacobson氏らによる研究では、一部の子どもの疲労感が増したという報告がありました。4 6 CBDの副作用についてのより詳しい情報は、 当サイト内のCBDオイルの副作用ガイドをご覧ください。 脳内の受容体と相互作用する性質 脳内にある受容体は、発作を抑えるのに重要な役割を持っています。 神経障害が起こると、脳は気分、食欲、運動、感情、身体調整、炎症などをコントロールできなくなり、発作が起こります。 Labra氏らは2018年の研究で、カンナビノイドが大きな役割を担っている膜チャネルの開口部を調節する力があると結論づけています。7 安価に手に入る CBDオイルは、その他のてんかん薬に比べて安価に手に入ります。そのため、てんかんに悩む人にとってより一般的で気軽に購入する事が出来る治療薬と言ってもいいでしょう。しかし、安価であるがゆえに効果を疑う人も多く、結果として考え直してしまうという事もあるでしょう。 エンドカンナビノイド・システムの働きを助ける エンドカンナビノイド・システムが強固で健康であれば、自己免疫機能が高まります。8 それにより、身体にてんかんを含むあらゆる健康上の疾患や症状と戦う力が備わります。 CBDは、身体が必要としている強力なエンドカンナビノイド・システムを支える役割があります。 CBDをてんかんの治療に使用した場合、どんな副作用がある? どんな薬にも副作用はあり、CBDもその例外ではありません。9 […]

続きを読む