緑内障のためのCBD
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最終更新日 26 10月 2021

緑内障は、目の視神経にダメージを与える病気で、目の中の液体である房水が排水されずに溜まる事で起こります。これにより、目の中の圧力が高まり、視神経をいためてしまいます。

近年では、緑内障が幅広い世代で見られる傾向にありますが、特に60歳以上の高齢者が発症しやすいと言われています。緑内障が長く続くと、永久的に失明してしまったり、部分的な視力の低下を招くなどの深刻な後遺症を残すおそれがあるにもかかわらず 、初期には痛みなどの自覚症状を伴わないため、早期治療が難しいと言われています。そのため、こうした視力低下が起こる前に発見できるように、日頃からこまめに眼科を受診することが大切です。

緑内障の兆候と症状

多くの患者が経験する一般的な症状には、両目の視野狭窄、激しい目の痛み、目のかすみ、嘔吐や吐き気、目の充血、そして暗い場所での視力障害などがあります。

緑内障の原因

緑内障は、以下のような要因で発症します。

  • 老齢
  • 人種の違い(ヒスパニック系、東アジア系、アフリカ系アメリカ人は、白人よりも緑内障のリスクが高いとされています。
  • 甲状腺機能低下症
  • 糖尿病
  • 目の疾患
  • 怪我
  • 目の手術
  • 近視

なぜCBDは緑内障に効果的と言われている?

とある研究によると、CBD製品には血管拡張作用などを持った薬効成分が含まれており、眼球の血行を高めるのに役立ちます。1 さらに、同成分の抗炎症作用により、緑内障の代表的な症状を大きく緩和することがわかっています。こういった治療効果があることから、最近ではCBD製品を緑内障治療に役立てたいと考える人が増えています。

また、CBDには鎮痛作用や吐き気を抑える作用があるため、緑内障患者が悩まされている嘔吐や吐き気、激しい痛みなどの、突発的に起こる症状の改善にも役立ちます。ただ、CBDの摂取量は緑内障の進行具合によって異なるため、使用の際は医療機関に相談することをお勧めします。

CBDが緑内障に作用するメカニズム

これまでの多くの研究により、CBDが眼圧(目の中の圧力)を低下させ、症状を緩和してダメージを軽減することがわかっています。

一般的に緑内障は、グルタミン酸と呼ばれる化学物質の過剰放出によって引き起こされます。グルタミン酸は、ペルオキシナイトライトと呼ばれる活性酸素が形成されると、網膜の神経細胞を死滅させてしまいますが、CBD製品に含まれるCBDと呼ばれるカンナビノイドが、この活性酸素の形成を抑え、それによって2 網膜の神経細胞をグルタミン酸から守ることができるのです。

CBDは、細胞死を最小限に抑えるだけでなく、いくつかのリスク要因に対処するのにも役立つことがわかっています

エンドカンナビノイド・システムと緑内障

私たちは皆、体の中に炎症や神経保護に不可欠なエンドカンナビノイドシステムと呼ばれる調節機能を有しており、眼球においては、眼球組織に存在するカンナビノイド受容体CB1が、眼圧を正常にコントロールしています。このことから、多くの研究者は、CBDのようなカンナビノイド系の成分を持つ製品を使用することで、目の健康を保っているエンドカンナビノイドシステムの機能を助ける事で、眼圧が下がり網膜細胞も保護される事を期待しています。

緑内障の改善にCBDを使う際の注意点

CBDは、適切に使用すれば緑内障の諸症状の緩和に効果をもたらしてくれるでしょう。しかしながら、天然成分であるCBDの効き目や副作用は人によって、また使用する製品のタイプによって大きく変わる可能性があるので注意が必要です。特に摂取量に関しては、製品やブランドによって推奨している量が違うため、どう計算していいかわからない、という人も多いのではないでしょうか。そんな時には、CBDオイルのCBD濃度を見てみましょう。1日のCBDの標準摂取量は、25mgと言われていますので、使用するCBD製品の濃度から使用する量を計算し、その量を超えない範囲で使うようにしてください。症状が重い場合は、さらに少ない量からはじめ、1週間かけてゆっくりと摂取量を増やしていきましょう。また、前述したとおり効き目は人によって変わりますので、慎重な経過観察を行ってください。摂取量の詳細については、CBDの摂取量に関する記事をご覧ください。

CBDの緑内障への効果を調べた研究

現在、世界中でCBDと緑内障の関連性を調べるための臨床研究や実験が、数多く行われています。その結果、CBDやその他のカンナビス製品が緑内障の治療に役立つ事が徐々に明らかになってきました。

例えば、スコットランドにあるアバディーン大学の教授グループによる研究では、CBDなどのカンナビノイド化合物が緑内障の代表的な症状を大幅に和らげる事が実証されました。これは、カンナビノイドによって眼圧を下げることに成功し、神経保護作用が効果的に働いたことを意味します。3

また、1972年に行われた別の研究では、カンナビスを摂取する事で眼圧が30〜35%低下するという研究結果が報告されました。4 これらの研究は、カンナビノイドを含む製品の摂取によって緑内障の症状を緩和させる事ができる可能性を示唆しています。

1980年代初頭からは、CBDを緑内障治療に有効かを調べる研究が、米国とヨーロッパで盛んに行われるようになりました。5 それらの研究の多くは、CBG、CBD、内因性カンナビノイドなど、その他多くのカンナビノイド化合物を局所的に投与することで眼圧が下がるかどうかを調べるというものでした。その結果、多くのカンナビノイド化合物が効果的に眼圧を下げる働きを持っている事がわかりました。さらに重要な事実として、組織学的研究においてカンナビノイドによる眼圧低下に、CB1受容体が直接作用していた事が明らかになりました。

しかしながら、最新の研究ではカンナビノイドの一つであるCBDは、6 逆に眼圧を引き上げてしまうなど、緑内障の症状をむしろ悪化させる作用も持っているという結果が報告されています。

現在、多くの眼科医が、特に緑内障の中期・後期にある患者にCBD製品の使用を勧めています。CBDは、神経保護作用やカンナビノイドシステムの働きを助ける効果によって緑内障の治療に貢献する事は確かですが、上記の研究の通りメリットだけではないため、今後の研究でこうした不透明な部分が解明されていくことに期待したいものです。

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参考文献

  1. Tomida, I. (2004). Cannabinoids and glaucomaBritish Journal of Ophthalmology, 88(5), pp.708-713 []
  2. Selph S, Carson S, Fu R, Thakurta S, Low A, (2011) Drug Class Review: Neuropathic Pain: Final Update.Drug Class Reviews []
  3. Tomida, I., Pertwee, R. and Azuara-Blanco, A. (2004). Cannabinoids and glaucoma. British Journal of Ophthalmology, 88(5), pp.708-713. []
  4. Tomida, I., Azuara-Blanco, A., House, H., Flint, M., Pertwee, R. and Robson, P. (2006). Effect of Sublingual Application of Cannabinoids on Intraocular Pressure: A Pilot Study. Journal of Glaucoma, 15(5), pp.349-353. []
  5. Russo, E. (2008). Cannabinoids in the management of difficult to treat pain. Therapeutics and Clinical Risk Management, Volume 4, pp.245-259. []
  6. Adams, M. (2019). New Study Finds Marijuana Component CBD Makes Glaucoma Worse. [online] Forbes.com. Available at: https://www.forbes.com/sites/mikeadams/2018/12/18/new-study-finds-marijuana-component-cbd-makes-glaucoma-worse/#41a5acc6368f []

投稿者

CBDの専門家 | 記事を読む

英語とフランス語の通訳・翻訳を傍らにVickyはアメリカのCBD業界で経験を積んできました。CBDについて学ぶうちにあらゆる局面で体へのメリットをもたらすことを知り、その中でも皮膚に関する研究に興味を持ちました。以来、彼女はCBDと皮膚に関するリサーチを中心にCBDの記事を書いている。

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