テルペンとは
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最終更新日 2 11月 2021

テルペンとは?

テルペンとは、カンナビス(ヘンプ)の中に含まれる有機炭化水素のことで、この植物の花や葉から発される独特の香りは、この成分からきています。実はこの香りは、虫や鹿から身を守るための防御機構なのです。

テルペンは、THCやCBDなどのカンナビノイドが分泌される場所と同様に、粘着性のある樹脂腺の中で生成されます。この香りは、オイルの中にテルペンが含まれているかが匂いを嗅いだだけですぐにわかるくらい強いものですが、この成分の利点は香り
だけではありません

テルペンは、FDA(米国食品医薬品局)によって安全性が認められており、果物、ハーブ、植物などに含まれる有効成分で、一般的にはオーガニック製品の香料として使用されています。例えば、ミント、ラベンダー、前述したカンナビスなどの独特の香りは、全てテルペンのユニークな分子構造によるものです。

代表的なテルペン

テルペンの濃度や種類、また期待できる効果はカンナビスの種類によって異なります。ここでは、カンナビスに最も多く含まれているテルペンを4つご紹介します。

リモネン

リモネンを多く含むカンナビスからは、ライムやオレンジのような柑橘系の刺激的な香りを楽しめます。このテルペンは吸入摂取によって大きな効果が期待でき、現在ダイエットやがんの治療と予防、気管支炎の軽減など、幅広い分野で使用されています。また、肌への浸透性を高める力もあるため、薬用クリームや軟膏などにも欠かせない成分と言われています。リモネンは、ペパーミント、ジュニパー、ローズマリー、柑橘類の皮などに含まれています。

ベータ・カリオフィレン

ベータ・カリオフィレンは、他のテルペンには見られない、スパイシーで樹木的な、胡椒に似た香りを生み出すことが知られているユニークなテルペンです。抗炎症作用があるため、うつ不安、慢性痛を緩和する働きがあります。ベータ・カリオフィレンは主に、黒コショウ、シナモン、タイバジルなどの中で生成されます。

リナロール

リナロールは、約200種にも及ぶ菌類、シナモン、ミント、花、ラベンダーなどにみられるテルペンです。花のような香りが特徴で、心を落ち着かせる効果があるとされています。この性質を利用して、睡眠導入剤やビタミンEの合成中間体として広く利用されています。また、アルツハイマー型認知症や喫煙による肺の炎症を抑える効果も期待されています。

ミルセン

土、クローブ、ムスクの香りを持つミルセンは、カンナビスが生成するテルペンの中で最も量が多く、、テルペン全種類の総量の半分を占めています。多くの研究により、この化合物には抗炎症や抗潰瘍の性質があり、筋弛緩剤や鎮静剤としても使用できることが明らかになっています。ミルセンは、ユーカリ、ホップ、タイム、レモングラス、マンゴーなど、その他多くの植物にも含まれています。

アントラージュ効果とは?

アントラージュ効果とは、1998年にイスラエルの研究者ラファエル・メコーラム博士とシモン・ベン・シャバット氏によって発見されたもので、テトラヒドロカンナビバリン、カンナビクロメン、カンナビゲロール、カンナビジオール酸、カンナビノイド、テルペンなど、ヘンプに含まれるすべての天然化合物が相乗効果を生み、体に有益な作用を増大させる現象の事をいいます。これはすなわち、カンナビスの一成分単体では効果が限定されてしまう事を意味します。

こうした理由から、研究者達はフルスペクトラム(カンナビスの成分を出来るだけ多く含んだ製品)タイプのものを使用する事を推奨しています。「抽出した成分だけを摂取するよりも、食材そのものを食べた方が体に良い」、という主張をよく耳にしますが、これはアントラージュ効果のような相乗効果がある事を考えれば、あながち間違いではないといえるでしょう。

テルペンが体に作用するメカニズム

テルペンは、植物が自らを保護するために分泌される成分ですが、人の体にも大きなメリットをもたらします。この成分はCBDやTHCなどのカンナビノイドと同じく、細胞や神経の受容体と相互作用し、神経伝達物質のレベルを正常値に保とうとします。テルペンが脳内の受容体に結合すると、報酬、意欲、喜びなどを司るドーパミンの活動が高まり、快感をもたらす神経伝達物質としても知られるセロトニンの分解を妨げます。

こうした効果は、カンナビスから抽出されるテルペンに特にみられます。この様に抗うつ剤と同等の効果を持っているテルペンですが、従来の再取り込み阻害薬や三環系抗うつ薬に見られるような副作用がないため、精神病治療の分野で注目を集めています。

テルペンの効能は種類によって変わる

前述した通り、自然界には約200種類ものテルペンが存在し、そのいくつかは既に医療現場で治療薬として広く使われています。その中にはユニークな効能をもたらすものもあり、特に以下の5種類は様々な場面で目にする代表的なテルペンです。


リモネンはサティバ系のヘンプに多く含まれているテルペンで、外用薬に使用されています。また、うつ病や不安を抑える効果があると言われています。
ミルセンは、多くの種類のカンナビスに含まれており、抗炎症や抗潰瘍作用があるため、筋弛緩剤や鎮静剤としても使用できます。
リナロールは、不安に悩む人の大きな助けとなってくれるテルペンです。また、てんかんの改善やストレス軽減効果も研究によって証明されています。
驚くべきことに、このテルペンは脳腫瘍を持ったラットを使った実験で、抗がん作用が認められました。また、テルピノレンは、抗真菌、抗菌、抗酸化などの性質によって多くの治療に役立てられています。
このテルペンは甘い香りが特徴で、ウイルスや鼻づまりなど、さまざまな疾患に対して改善効果を持っています。

なぜ今テルペンが注目されているのか

テルペンには、抗がん、防腐、抗菌など、さまざまな医療効果があり、実際に炎症や痛みの緩和や不眠の改善などのために医療現場で役立てられています。

効果の高さとしては、痛みや発作に対して有効なCBDやTHCなどのカンナビノイドと同等の医療効果があることが数々の研究で示されています。例えば、2011年にアメリカのシカゴ大学で行われた実験では、テルペンの一種であるピネンが、ウイルスや細菌の感染症治療に大きな治療効果をもたらす事が明らかになりました。さらに、別のテルペンには、抗がん作用や抗炎症作用だけでなく、うつ病や消化器系の改善にも役立つという結果が報告されました。

テルペンとCBDに関する研究で明らかになったこと

2011年、神経学者であるイーサン・ルッソ博士は、テルペンとその他のカンナビノイドが相乗効果によってエンドカンナビノイドシステム(ECS)の体内調整機能を高めるメカニズムを説明した画期的な論文を発表しました。それまでは、カンナビスに含まれる成分のうち、精神に作用する成分はTHCだけだと考えられてきましたが、ルッソ氏率いる研究チームは、テルペンやCBDオイルなどの他の化合物が逆にこのTHCの持つ厄介な精神活性作用を抑えてくれることを発見しました。

また、2015年に東京大学が行った別の臨床研究では、テルペン類の多くが、炎症、痛み、不安、うつ、てんかん、依存症、がん、細菌や真菌の感染症などの治療に有効だと結論づけました。

投稿者

CBDの専門家 | 記事を読む

メディア業界での経験を積んできたAnooはカンナビスと健康の関わりについて書くことに情熱を注ぎ、日常生活への健康習慣の取り入れ方を人々にアドバイスしています。世界各国へ旅した経験を持つAnooは忙しい生活の中でもクルクミン入りのCBDオイルを使い生活の中にバランスとリラクゼーションを両立しています。

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